第10回 2009年12月15日(火)放送 あらすじ

崩壊の危機と裏切り最後のバトル

 松善に客足を奪われた越前屋の売り上げは大幅にダウン。このまま年末商戦も惨敗すれば深刻な危機に陥る越前屋の社運は、美姫(黒木瞳)の進める『Siela&Keith』との専属契約の交渉が成功するか否かに託された。「失敗は許されない」と迫る尾崎(田中哲司)に美姫は交渉は順調だと自信を見せるが、尾崎は何かを企むような不敵な笑みを浮かべ…。

 そんな折、『Siela&Keith』のデザイナー、キース・パトリスが緊急来日。明朝10時に契約を決める最終プレゼンをして欲しいと連絡してきたが、約束の時間までには24時間しかない。美姫の指示で急遽、プレゼンの準備に取りかかることになった絹恵(香里奈)、優作(西島秀俊)らは資料の作成に追われる。

 そんな中、絹恵は優作が蜂矢(小泉孝太郎)と密かに会っていたことをニコラ(黄川田将也)から聞かされる。最近、越前屋からはアヤ(えれな)ら優秀なスタッフが次々と松善に引き抜かれているだけに、優作も誘われているのではと危惧(きぐ)するニコラ。さらに絹恵は、優作の携帯電話に松善の幹部から着信があったのを知り、「田渕さんがいなくなる?」と激しく動揺する。

 優作の動向をこっそりと探る絹恵とニコラ。優作は携帯電話の会話を聞かれるのを避けるかのように席を外していた。松善と密かに接触しているのではと、2人はますます疑心暗鬼にとらわれる。

 そんな折、絹恵は美姫に連れられ、『Siela&Keith』のスタッフに挨拶に行くことに。そこには意外にも、松善の重役とともに蜂矢が訪れていた。どうやら松善も、越前屋を妨害するかのように契約交渉に動いていたらしい。松善は越前屋を上回る好条件を提示。ブランドオーナーの心は松善に大きく傾いているようだ。

 ショックを受けながら越前屋に戻った絹恵は、蜂矢が凌(加藤夏希)にも接触していたことを知る。松善から引き抜きの話があることをあっさり認めた凌は、絹恵には関係ないことだと冷たくあしらい…。さらに、瑞穂(能世あんな)が自分のまとめた資料を役に立たないと美姫にむげもなく却下され、越前屋を辞めると言い出した。引き留めようとしない美姫に抗議する絹恵を、美姫は「他人の選択を止める権利はない」とはねつける。

 夜、プレゼンまで残された時間はあとわずか。優作と凌の思わぬ提案から大きな方針転換を決めた美姫は、『Siela&Keith』の服を独自のコンセプトで並べた実際の売り場をプレゼン用に作ることを指示。松善を打ち破るべく、絹恵らは夜を徹して準備に励むが…。

キャスト

スタッフ

■原作
 槇村さとる『Real(リアル) Clothes(クローズ)』

■脚本
 大島里美

■チーフプロデューサー
 重松圭一(関西テレビ)

■プロデューサー
 佐野拓水(関西テレビ)
 平部隆明(ホリプロ)

■演出
 白木啓一郎(関西テレビ)
 本橋圭太(アズバーズ)
 ほか

■音楽
 野崎良太(Jazztronik)

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