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<第51回>「傷つけ合う恋愛」
 可門が草加に刺され、病院へ運ばれる。幸い、命に別状はなかった。草加は、取り調べにきた刑事に、自分が刺したと主張。が、可門は事故だといい、告訴状も被害届も出さないと。
 ユウコは、事件は自分が可門と関係を持ったせいだと苦しむ。草加はそれを否定し、事件を起こした本当の動機を語る。
 姿を消していた和歌子が突然、帰ってくる。考えた末、司郎と一緒に暮らすことに決めたと。司郎は喜び、カオルにももちろん異存はなかった。
 草加が辞表を提出。がっかりするユウコのもとに、旅支度の未知子が訪ねてくる。

<第52回>「突然の廃刊決定」
 故郷に帰る前にユウコを訪ねた未知子は、カオルとは何もなかったことを伝える。「カオルは今でもユウコのことを思っている」と未知子に言われ、動揺するユウコ。
 イタリアを代表する建築家から、尾畑に、主任デザイナーとして来てほしい、と手紙が届く。カオルは尾畑から、一緒にイタリアへ行こうと誘われる。
 カオルは司郎の眼のことが気がかりだった。このままでは失明する危険性があるのに、司郎は治療を拒んでいた。
 ユウコはカオルに会い、誤解していたことを謝る。そして、可門とのことを打ち明ける。
 ユウコらが手がけた雑誌〈SSS〉の廃刊が決まる。

<第53回>「炸裂!怒りのパンチ」
 ユウコの愛した〈SSS〉の廃刊が決まる。しかも、プロジェクト〈ひみこ〉の中心人物だったユウコは、廃刊号の編集から外される。
 ユウコは悲しい顔を見せずに、草加と、自分たちだけでも〈ひみこ〉第三号を完成させようと励まし合う。
 和歌子の忠告にもかかわらず、司郎は眼の治療を受けようとしなかった。今こそが、司郎にとって集大成を撮るチャンスだった。
 ユウコの苦境を知ったカオルは、自分の気持ちにけじめをつけるため、可門に会う。そして、編集部に駆けつけ、ユウコと口論している鮫島を殴りつける。ユウコは嬉しかった。カオルはユウコに、イタリア行きの話を切り出す。

<第54回>「司郎の重大発表」
 カオルからイタリア行きを知らされたユウコは、ぜひ行くべきだ、と応援する。
 司郎が突然、アフリカへ行くと発表。ライフワークを撮るために、いつ帰るともわからない長期ロケに出るという。和歌子も一緒についていくことに。
 仕事に命を賭ける司郎を見て、カオルもイタリア行きを決意。ユウコに「一緒に行ってほしい」と切り出すが、ユウコは今の仕事を最後までやり通したい、と首を横にふる。
 編集部に再び人事異動がある。大野木編集長が資料室に移され、後任に鮫島が決まったという。落ち込むユウコに、読者から嬉しい便りが届く。
 1週間後、カオルがイタリアへ発つ日がくる。

<第55回>「さよなら編集部」
 大野木が、鮫島の裏をかいて、〈ひみこ〉第三号を〈SSS〉の廃刊号に掲載する計画を立てる。ユウコと草加は張り切る。
 そんな折、アフリカへ行く司郎のお別れパーティが開かれる。ユウコはカウンセラーの克美に声をかけられ、カオルが本当に愛する女性とは決して結ばれないトラウマの秘密を教えられる。
 間もなく、司郎は和歌子やモデルたちと一緒に日本を発つ。
 池内の調べにより、鮫島が〈SSS〉の廃刊号を出す気がなく、新雑誌創刊の準備を進めていたことがわかる。
 池内をはじめ、ユウコたち編集部全員は、辞表を叩きつける。

<第56回>「ドラマチックな再開」
 出版社を退職して、3カ月。ユウコは人材派遣会社に登録して、フリーター生活。夜は久美の店を手伝っていた。
 そして、その合間をぬって、プロジェクト<ひみこ>の復活を夢見て、取材も続けていた。
 一方、カオルは大学院卒業のため、イタリアから一時帰国。ユウコの消息を聞き、ショックを受ける。
 同じ頃、草加が郷里から帰ってくる。自作の短編集発売の知らせを聞き、ユウコも大喜び。出版社は元の副編集長・池内が興した会社だった。そして、草加もプロジェクト<ひみこ>のことを忘れてはいなかった。
 そんなある日、ユウコはカオルと再会する。

<第57回>「切れたままの赤い糸」
 ユウコはアルバイト先で偶然、カオルと再会。胸がときめくが、いざ話をすると、しっくりいかなかった。
 翌日、カオルが再び、ユウコのアルバイト先に訪ねてくる。が、ユウコは素直になれなくて、冷たくカオルを追い返す。
 その夜、久美の店に草加と池内が顔を出す。女性向けの月刊誌を発行することにした池内は、ユウコに副編集長になってほしいと。ユウコは喜んで承諾する。しかも、なんという因縁か、池内の新しい事務所はカオルが使っていた尾畑設計の事務所だった。
 カオルは工事現場で働きだす。ユウコに会いにいき、一緒に暮らさないかと・・・・。

<第58回>「気になる母の置き手紙」
 カオルから、「一緒に暮らさないか」と言われたユウコは、茫然自失。「・・・・・・考えてみる」と答えるのがやっとだった。
 ユウコは久美に相談。同棲などとんでもない、と頭ごなしに反対する久美に、ユウコは憮然。
 翌日、病院にいるという草加から、今にも死にそうな声で電話がかかる。ユウコは驚いて病院へ駆けつけるが、エレベーターから足を踏み外したという草加の怪我は、それほどたいしたことはなかった。
 その夜、久美が、「2、3日、恋人と旅に出る」と置き手紙を残して姿を消す。久美と親しい御手洗常務も知らないというし、ユウコは不安で、パニックになる。

<第59回>「母の新しい生き方」
 久美の旅行と時を同じくして、ユウコの行きつけのスナックのマスターが、同じような書き置きを残して店を休む。てっきり久美の恋人がマスターだと思いこんだユウコは、久美の不倫が許せない。
 ユウコの新しい雑誌に連載を始めた可門が、草加の病室に現れる。もう一度やり直そう、と切り出す可門に、草加は・・・・・・。
 間もなく、久美が旅行から帰ってくる。恋人と再出発するため、八尾に行ってきたといい、その相手はマスターではなかった。
 久美は、以前保母をしていた経験を生かして、託児所を始めるという。母の新しい出発を素直に喜ぶユウコは、カオルと暮らす決心をする。

<第60回>「発覚!ウワサの恋人」
 ユウコはカオルの家へ引っ越す。2人だけの甘い生活を夢見ていたが、そこには小百合と明日子が待ちかまえていて、橘家の家訓を教え込まれる。その日、草加が無事、退院する。
 夕方、ユウコの事務所にかつての同僚、原と桜井が訪ねてくる。新雑誌<やまと撫子>創刊に向けて、手弁当覚悟で協力したいという。感激する池内。そこへ、坪内もやってきて、仲間に加わりたいと。過去のことは水に流して、皆で一致団結することに。
 秘密のベールに包まれていた久美の恋人が、明らかになる。意外にも、大野木元編集長だった。
 そんな中、司郎夫妻が突然、帰国してきた。


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