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<第21回>「ユウコ、倒れる!」
 カオルから別れをきりだされたユウコは、カオルのことをきっぱり忘れようと決める。翌日、ユウコが気持ちを切り替えて出社すると、可門が副編集長の池内に辞表を出していた。ユウコは池内から、可門の新聞記者時代の話を聞く。
 次の日、ユウコは二号目の写真撮影のため、草加と司郎のスタジオへ行く。昨日から胃が痛み始めたユウコは、うまく笑顔をつくることができない。カオルはユウコを傷つけたことを後悔し、謝ろうとする。が、いざユウコの顔を見ると素直になれず、何も言えない。
 撮影の終わったユウコが激痛で倒れる。

<第22回>「手術中に見た夢」
 下腹部の激痛で倒れたユウコは、救急車で病院へ運ばれる。盲腸で、すぐにオペが行われる。
 司郎は大学院の研究室にいるカオルに連絡。ユウコが急病で、危篤だ、と告げる。
 カオルは色を失い、ユウコの名前を絶叫しながら、病院へ駆けつける。
 オペは無事終わり、ユウコは病室で昏昏と眠り続ける。
 久美はカオルに、ユウコが目を覚ましたら一番最初に笑いかけて、声をかけてほしい、と頼む。が、カオルは、ユウコを傷つけた自分が許せない、もう少し気持ちを整理してみる、と言って、部屋を出ていく。
 ユウコが眠りから覚める。

<第23回>「にぎやかな病室」
 ユウコの手術は成功。翌日から、見舞いの客が引きも切らず訪れる。カオルのことを気にするユウコに、久美はカオルを信じて待つべきだ、と忠告する。

 草加はユウコの病室に詰めて、一緒に仕事を進める。  そんななか、看護婦・志賀の言葉がヒントになり、ユウコは地方取材へ行く決意をする。
 夕方、ユウコの見舞いにきた小百合が、老患者の柳生に“ナンパ”され、二人でこっそり、病院を抜け出す。
 夜、行方不明の可門が、ユウコの病室に現れる。会社を辞めないでほしい、と訴えるユウコ。
 深夜、駆け足する音が、一直線に病室に向かってくる。ユウコはカオルと直感。

<第24回>「やっと、仲直り・・・」
 カオルができあがった設計図を持って、ユウコに会いにくる。二人はもう一度やり直そうと、仲直りする。
 カオルは建設会社を訪れ、入社を辞退する。ちょうど西村教授も来ていて、カオルを応援する。カオルの設計図を見て、気持ちが変わったのだ。
 可門が辞表を撤回。編集部に戻ってくる。
 ユウコは病院で、若い妊婦・なつきと知り合う。なつきはシングルマザーになろうとしていた。
 夜、カオルが尾畑夫妻とともに見舞いにくる。給料は建設会社の半分になるがカオルは晴晴としていた。
 尾畑夫妻を見送ったユウコは、トイレで倒れているなつきを発見する。

<第25回>「柳生老人の秘密」
シングルマザーのなつきが、妊娠中毒症で緊急手術。ユウコは心配するが、なつきは無事、女児を出産する。
 ユウコはなつきと同じように一人で自分を出産した久美に、当時の思い出話を聞く。
 カオルは医学博士・克美のカウンセリングを受ける。精神的な症状と判断した克美は、今度ユウコと一緒に来るようアドバイスする。
 柳生が、ユウコの父の形見と同じレイバンのサングラスをかけて現れる。親近感を持ったユウコは、父がパイロットだったことを語るが、突然、柳生の顔色が変わる。
 その夜、柳生は久美の店を訪ね、余命三ヵ月だと告白。久美母娘に話しておきたいことがあるという。

<第26回>「2人だけの退院祝い」
ユウコの退院の前夜、未知子が病室に現れる。愛人契約が切れ、フリーになったという未知子は、カオルの子どもが欲しい、と言い放つ。
翌日、ユウコは柳生の病室に挨拶に行く。柳生の命があと三ヵ月だと知り、胸がめつけられるユウコ。
ユウコを迎えにいく途中のカオルに、未知子から電話が入る。そのただならぬ気配に、カオルが未知子のマンションに駆けつけると、部屋の中が荒らされていた。別れた男性の妻の嫌がらせだという。
未知子にすがりつかれ、カオルは一瞬、自制心をなくしかけるが、ユウコの顔を思い出し、病院へ急ぐ。
激情にかられたカオルはユウコを自分の部屋に誘う。

<第27回>「思い出のワッペン」
 ユウコが退院。激しい欲望にかられたカオルは、今度こそユウコと結ばれたいと思うが、ユウコが突然、拒否。理由を聞いても、どうしても答えてはくれなかった。悩むカオルに、医師の克美がその答えを教えてくれる。
 退院の翌日から、ユウコは仕事に復帰。目の回る忙しさだった。その日、ユウコはカオルと柳生の見舞いにいく。すると、小百合が柳生にプロポーズしているのが耳に入り、衝撃を受ける。まもなく、久美が現れ、柳生の希望で、久美とユウコが病室に残る。柳生のトランクに一枚のワッペンが貼ってあり、それはユウコの父親のものだという。

<第28回>「悲恋に終わる?」
 何という偶然か、柳生はユウコの亡くなった父の上司だった。柳生から、父の事故死の真相を知らされたユウコは、ますます父を誇りに思う。それと同時に、久美を葬式にも出席させなかった父の両親を許せないと憤る。
 小百合が家族の前で、柳生との結婚を宣言。唖然とする司郎。司郎の弟・安郎とその妻・起美子は激怒する。カオルは尾畑の建築事務所で働き始める。利香がパートの仕事に出たり、家賃の催促の電話がかかってきたり、経営は苦しそうだ。
 夜、ユウコはカオルとゲイバーへ行く。そこへ、可門も現れるが、可門の一言に、カオルが突然、キレそうになる。

<第29回>「再婚と財産問題」
 小百合の再婚問題について、家族会議が開かれる。財産のことばかり気にする安郎夫婦に、ユウコの怒りが爆発。小百合の気持ちを大切にしてあげてほしい、と訴える。
 司郎は柳生に会いにいく。柳生の気持ちが本気なのを司郎は知るが、素直に話し合うことはできない。ユウコの出版社を訪ねたカオルは、可門と顔を合わせる。「なまじの男では、ユウコの魂をとらえることはできない」という可門にカオルは嫉妬を覚える。
 司郎が小百合の再婚に反対。柳生の命がもう長くはないことを感じた司郎は、小百合が再び悲しむのを見たくはなかった。司郎に反対され、小百合は意気消沈する。

<第30回>「家出したカップル」
 柳生との再婚を反対された翌日、小百合はカオルに気になる言葉を残して、どこかへ出かけていく。
 未知子が司郎を訪ねてくる。新しい愛人契約を結ばないか、と突然言われ驚く司郎。
 ユウコは明日からの北陸取材の準備に追われていた。可門がユウコに親切にするのを見て、草加はヤキモチを焼く。可門は草加に、しばらく会わないようにしようときりだす。
 その日、柳生が病院から姿を消す。
 同時に、小百合の行方もわからなくなる。
 司郎は警察に捜索願を出し、二人の無事を祈る。
 翌朝、ユウコは小百合たちのことを気にかけながら北陸へ旅立つ。


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