花衣夢衣
運命の子
1967年(昭和42年)1月、澪は男児を出産。将士は「将太郎」と名付けようとするが、澪のたっての願いで「幸雄」に決まる。その名は祐輔が生前に考えてくれた大切な名前だった。
8年後、すくすくと育った幸雄は、顔立ちやしぐさが小さい頃の祐輔にそっくりだ、といよりや店の客から言われる。将士は面白くないが、そんなとき偶然、祐輔の遺品の詩集の中に、祐輔の字で「幸雄」と記された色褪せた文字を見つけ、気になる。
公園で、臨月の泰子は体調を崩したところを親切な女性に助けられる。感激した泰子は、絵を教えているというその沢木という女性のことを夫の卓也に話すのだった。
8年後、すくすくと育った幸雄は、顔立ちやしぐさが小さい頃の祐輔にそっくりだ、といよりや店の客から言われる。将士は面白くないが、そんなとき偶然、祐輔の遺品の詩集の中に、祐輔の字で「幸雄」と記された色褪せた文字を見つけ、気になる。
公園で、臨月の泰子は体調を崩したところを親切な女性に助けられる。感激した泰子は、絵を教えているというその沢木という女性のことを夫の卓也に話すのだった。