母親失格
最期のほほ笑み
慎一に頼まれて、保が拓郎を捜し出す。倉本家を訪れた拓郎は土下座して謝罪した後、千弘が十六歳になったら結婚させてほしい、と訴える。が、千弘は子どもの父親は拓郎ではない、と主張。すげなく拓郎を追い返す。弘美は千弘が自分の気持ちに嘘をついているのを察し、手術をキャンセルするよう説得するが、千弘は応じない。そのとき、慎一が勇気をふるって、自分の病気のことを家族に告白。その直後、激痛に襲われ、病院へ運ばれる。その夜、慎一は、自分はいい家族に囲まれて本当に幸せだ、と言い残して、笑みを浮かべながら息を引きとる。