母親失格
思い出マフラー
家族の解散式の後、千弘は弘美が編んでくれたマフラーを大切に持っていた。千弘の心から弘美を追い出すため、千賀子は弘美に、死ぬまで千弘に会わないよう誓ってもらう。その夜、源一郎が突然、家族三人で台湾へ行くよう保に命じる。千賀子は賛成するが、千弘はショックを隠しきれない。そんな千弘に、今ならまだ弘美のもとへ戻れる、と保が声をかける。が、千弘は、ここへ来たことを後悔していない、と明るくふるまう。翌朝、マフラーのことで千弘と千賀子がもめる。家を飛び出した千弘は弘美のもとへ行き、弘美と一緒に暮らしたい、と泣いてすがりつく。