母親失格
悪巧みの会話
弘美への思慕から、千弘は美沙子の託児所へ足を向ける。温かく迎え入れてくれる美沙子に、思わず胸のうちを告白する千弘。美沙子は弘美に、慎一の店を守るため、千弘が自分を犠牲にして千賀子のもとへ行ったことを伝える。弘美はただちに千弘を連れ戻しにいく。が、千弘は帰るのを拒否。弘美さんも私のことを忘れてほしい、と他人行儀に答える。その一言に、弘美は打ちのめされる。ある日、学校から帰った千弘は、千賀子と輝夫の秘密めいた会話を耳にする。卑劣な2人の企みに、凍りつく千弘。その頃、倉本家では、金策のうまくいかなかった慎一が、夜逃げを考えていた。