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<第41回>「乗っ取られた家」
 藍と春菜が新潟から戻ると、しげと佐代子が高辻家を占領していて、取り付く島もなく追い払われる。藍は敏江のもとに身を寄せ、春菜は門倉のところへ泊まりに行く。
 藍は司郎にはあえて知らせず、祐輔に愚痴をこぼす。祐輔は、母娘で自分のマンションへ来ればいい、と冗談とも本気ともつかぬ調子でいう。
 司郎の望月への交渉が成功。懸念の取引がうまくいき、本社での株が上がる。
 高辻家に帰った司郎は、藍が追い出されたことを知り、激怒。しげと佐代子を叩き出す。
 司郎は、祐輔と打ち合わせ中の藍に電話をかけ、すぐに帰るよう不機嫌な声で言う。

<第42回>「ときめきの告白」
 藍が家を追い出されたことを司郎に知らせなかったことで、夫婦は大喧嘩。藍はイヤリングの話題を持ち出し、司郎を追及する。
 翌日、藍の仕事の本番の日がきた。が、稲垣の嫌がらせで、予定の花材が届かなかった。藍は途方にくれるが、祐輔の信頼にこたえるため、必死に制作に取りかかる。
 やがて、藍の作品が完成。魂のこもった見事な出来栄えに、称賛の拍手が送られる。藍は祐輔から愛を告白される。
 門倉のアパートで暮らし始めた春菜は、門倉からスワヒリ語を習ったりして、自然な感じで打ち解けていた。
 佐代子がそのアパートを突き止める。

<第43回>「見つかった隠れ家」
 門倉のアパートに、佐代子が押しかけてくる。藍からせしめた二千万で病院を開き、二人でやり直そう、と迫る。門倉は冷たく佐代子を追い返す。
 望月の忠告にもかかわらず、司郎は真弓との関係を続けていた。
 そんなとき、先の仕事の見返りとして、望月からいかがわしいお金が届き、心ならずも泥沼にはまっていく。
 祐輔の協力な後押しによって、一回だけのドラマの仕事が、藍に全部の回を任せられる。翠葉も藍の作品を評価。が、ある致命的な欠陥を指摘する。
 春菜が学校から門倉のアパートに帰ると、佐代子が再び、訪ねてくる。

<第44回>「郁夫くんの名案」
 再び訪ねてきた佐代子を、門倉は邪険に追い返すが、どんなにひどい目にあっても、佐代子は門倉のことを諦めきれない。
 その夜、家に帰った春菜は、藍と女同士で語り明かす。そして、ふっと、藍には好きな人がいるのではないか、と感じる。
 司郎の支店に、望月が現れる。司郎と真弓の関係を知っている望月は、身辺に気をつけるよう、それとなく脅迫する。
 春菜は佐代子のことで、郁夫に相談する。郁夫は「名案」を思いつき、翌日も門倉の部屋に押しかけてきた佐代子に、あるショック療法をする。
 春菜は門倉に、もう一度医者に戻ってほしい、と懇願する。

<第45回>「鉢合わせカップル」
 医者に戻ってほしい、という春菜の訴えに、門倉は再出発を決意。江島の下で再び白衣を着る。春菜も産婦人科医目指して、門倉とともに勉強に励む。
 郁夫の性同一性障害は、佐代子やしげには理解できなかった。郁夫は無理矢理、祈祷師のお祓いを受けさせられる。
 望月が突然、クモ膜下出血で倒れる。小町からの連絡で、司郎は真弓を連れて上京する。
 二回目のドラマの打ち合わせを終えた藍は、祐輔と一度だけ関係を持ったという稲垣に嫉妬している自分に気付く。
 その帰り道、祐輔に肩を抱かれて歩いていた藍は、真弓と寄り添っている司郎と出会う。

<第46回>「冷えきった関係」
 藍と祐輔、司郎と真弓のカップルが、街で鉢合わせ。祐輔の提案で飲みに行くが、白けたムードが漂う。藍は初めて、夫を憎いと思う。
 翌日、藍は稲垣から、自分の事務所へ来ないか、と誘われる。藍は警戒するが、稲垣は純粋に藍の才能を認めていた。
 司郎と真弓は望月の見舞いにいく。引退を考え始めた望月は、司郎に、真弓の相談相手になってやってほしい、と頼む。司郎は覚悟を決めて頷く。
 司郎は春菜に会いに行く。近いうちに家に戻るという春菜は、司郎が東京に戻れたらまた三人で新しくやり直そう、と呼びかける。
 司郎は微笑むが、もうやり直すことはできない、と心の中でつぶやく。

<第47回>「渓谷でのデート」
 江島クリニックで再起にかける門倉がミスをおかし、患者の生命を危険にさらす。門倉は江島に基礎から勉強し直すよう叱責され、クリニックを追い出される。
 暗澹とした気持ちで門倉が帰ると、佐代子が待ちかまえていた。春菜は佐代子に追い出され、家に戻っていた。挑発的な佐代子の態度に、門倉は殺意すら抱くが、争っているうちに自暴自棄になり、再び関係を結んでしまう。
 翌日、門倉の部屋を訪ねた春菜は、寝乱れた二人の姿を見て、慄然と立ち尽くす。
 藍は花材集めのため、祐輔を誘って、丹沢の渓谷へ行く。そして、二人で宿に泊まる。

<第48回>「母のついた嘘」
 藍は春菜に嘘をついて、祐輔と丹沢の宿で一夜を過ごす。
 翌日、祐輔に送られて帰宅した藍を、春菜が目撃。嘘をついた藍を責める。
 藍を本気で愛している祐輔は、いつでも司郎と会う覚悟がある、ときっぱりと藍に言う。
 その頃、司郎は経営に行き詰まった真弓の会社を救うために、江幡課長と結託して背任行為をしようとしていた。真弓は戸惑うが、司郎は別人のように自信にあふれていた。
 壊れかけた家庭を立て直すために、春菜は司郎に会いに行く。
 「新潟へ行く」という春菜の置手紙を見た藍は、真弓の顔が浮かび、不吉な予感に襲われる。

<第49回>「絶望的な家族」
 司郎のマンションに着いた春菜は、司郎が真弓といるのを見て、ショックを受ける。その上、藍が真弓のことを知っていて、司郎も藍と祐輔のことを知っているのがわかり、両親が信じられなくなる。
 東京に戻った春菜は、絶望的な気持ちで街をさまよい、携帯にかかってきた出会い系サイトからの勧誘メールに、ふっと返事を出してしまう。
 春菜は連絡のとれた男とホテルへ行く。高校の教師だと名乗る男は、一見、人がよさそうに見えたが、話しているうちに怖くなり、春菜は帰ろうとする。
 すると、男は豹変。凶暴さをむきだしにして、春菜に襲いかかる。

<第50回>「痛ましい事件」
 春菜が出会い系サイトで知り合った男に暴行され、警察に補導される。藍は努めて冷静にふるまい、春菜の言い分を黙って受け入れる。春菜は高校に退学届けを出す。
 司郎が新潟から駆けつけてくる。藍に、三人で新潟へ行かないか、と切り出すが、藍は自分たち家族がもう元に戻れないことを知っていた。仕事の関係で、司郎は慌しく新潟へ戻っていく。
 春菜の事件で、門倉は自責の念にかられていた。絶望のあまり、亡き妻子の眠るアフリカへ帰ることを決意する。
 佐代子は門倉を命がけでひきとめようとして、持っていた包丁で門倉を刺してしまう。


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