「オレが先だ！」「いやオレだ！」
今朝も男たちが保健室のベッドの争奪戦を繰り広げる、ここ避難所第七支部。第七支部にベッドはこの一つだけ。仮病でも何でも使ってとにかくフカフカで眠りたいのだ。争いに負けて悔しがる隆（やす）を、祥子（羽田美智子）や陽菜（久間田琳加）はあきれ顔で見ていた。

支部長の如月（中村俊介）の元には、長い閉鎖生活に耐えかねた避難者たちから「フライドチキンが食べたい」「ハンバーガーをよこせ」といった到底実現不可能な要望が多く寄せられていた。しかし、そんなことより、最近電球がしばしば点滅することの方が如月は気にかかっていた。氷河期を生き延びるには、電力供給はまさに生命線だ。早めに手を打たねば…。
如月の指示で、小橋（和田琢磨）から避難者たちへ節電が呼びかけられることに。ドライヤーなど無駄な電力を使うとされる家電は没収され、避難所全体の設定温度を2度下げられるなど厳しい措置に、避難者たちのイライラは爆発寸前。ただでさえ寒いのに！

そんなある夜――突如、避難所が真っ暗に。停電？
「どうした？」「何が起こった？」「暖房が効いてない！」一気に温度計はマイナスまで下がり、避難者たちの悲鳴が文字通り凍り付く。
停電は発電機の故障によるもので、如月たちは何とか修理を試みるが、そもそもそれができる技術者がこの避難所にはいない。懐中電灯の中、ありったけの服を身に付ける者、窓の隙間という隙間にタオルや毛布を詰め込む者…皆が、迫りくる凍死の恐怖をひしひしと感じていた。

夜が明け、一睡もできず「もう限界だ」とつぶやく隆、「あと一晩続いたら、死ぬな」と大輝（結木滉星）。誰もが心折れそうになる中、祥子が叫ぶ。
「私はこんなところで死ぬわけにはいかない！」
絶体絶命の第七支部――はたして祥子たちの運命は？