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<第46回> <第47回> <第48回> <第49回> <第50回>


<第41回>
 仕事中に倒れた晴子は、再び入院。医師からきつく安静を言い渡される。
 真矢は勉から、晴子の病気のことをアメリカの沢木に知らせたのか聞かれる。勉が晴子の万一のことを心配しているので、真矢は悲しくなってしまう。
 良平が晴子の見舞いに来る。タツコの店へ行ったことを謝る良平に、自分で選んだ道を行けばいい、と励ましの言葉をかける晴子。
 吾郎の店で、勉とタツコが顔なじみになる。晴子の病状を聞くタツコに、仲直りしたいなら急いだほうがいい、と勉は忠告する。
 晴子は俊雄に、もう一度タツコと会いたいときりだす。自分の命がもう長くないことがわかるから、話をしなければならないと・・・。

<第42回>
 自分の死期を悟った晴子は、タツコともう一度会う。非情なタツコの心の奥にあるやさしさを知った晴子は、今までの恨みや憎しみも消え、真矢を産んでくれた礼をいう。
 が、タツコはクールな姿勢を崩さず、どんなことがあっても母子の名乗りはしない、と言いきる。
 その日、タツコは急きょ吉祥寺店のオープン中止を決定。翌日の記者会見では吉祥寺店を除く4点同時オープンを発表する。
 その夜、真矢が見舞いに行くと、晴子はとても穏やかないい顔をしていた。
 が、まもなく晴子の容体が急変。うわ言で真矢に実の母親の名前を告げようとして、そのまま息を引きとる。

<第43回>
 最愛の母を亡くした真矢は、何を見ても晴子を思い出し、何もする気になれなかった。
 玲子が晴子の焼香に来る。真矢を励ますために、沢木に連絡をとろうとする玲子を、真矢は止める。玲子の妊娠が嘘だとわかっても、真矢の気持ちはもう後戻りできないのだ。
 俊雄は「はせがわ」の今後のことについて、真矢と相談する。店は続けていく、ときっぱり答える真矢。
 俊雄は、晴子の死期を早めたのはタツコのせいだと怒りを燃やす。晴子が亡くなる前日、タツコと会ったのを知った真矢は、タツコのもとへ押しかけ、どんな話をしたのか問い詰める。
 そして、タツコを一生恨む、と憎しみをぶつける。

<第44回>
 晴子の初七日をすませ、「はせがわ」は再開した。
 が、客足はぱったりとだえ、和江は自信をなくす。
 良平が、真矢と一緒に「はせがわ」をやっていきたい、と真矢にプロポーズする。真矢は、良平とはいい友達でいたいと。
 一ヵ月後、客足は遠のいたままで、真矢はついに店を閉める決心をする。再会を約束して、真矢は和江、ミッチャンと別れる。
 半年後、真矢は美容学校に通い続けながら、一人でレッスンに励んでいた。
 タツコの店は4店同時に華ばなしくオープン。日本進出大成功、とマスコミに騒がれるが、内実は経営危機に陥っていた。
 ある夜、真矢のもとに意外な訪問者が・・・。

<第45回>
 タツコの手先になって、スパイのようなまねをしていた佳美が、真矢に謝りにくる。そして、和江と一緒に「はせがわ」を再開したいと訴える。
 その気持ちは嬉しいが、経済的に無理なので、真矢は断る。
 花山と八重子が、開店資金の提供を真矢に申し出る。真矢は美容室の再開を決意。和江、佳美の協力を得て、まもなく開店にこぎつける。
 オープン初日、「はせがわ」には八重子を筆頭に馴染みの客がつめかけ、賑わいを見せる。
 一方、タツコの店は四店全部、予想通りの人気を呼ぶが、吉祥寺店を中止にした影響で、スタッフたちの間に思わぬトラブルが発生する。

<第46回>
 「はせがわ」の再出発は初日が賑わっただけで、次第に客が少なくなっていった。落ちこむ真矢を、勉が元気づける。
 和江と佳美も思惑がはずれて、がっかりしていた。実は、二人はゆくゆくは「はせがわ」を乗っ取ろうと企んでいたのだ。
 タツコがこっそり「はせがわ」の様子を見にくる。客がいなくても一生懸命床掃除をしている真矢の姿に胸をつまらせるタツコ。
 まもなく、「はせがわ」に客が大勢来るようになる。タツコが週刊誌に「はせがわ」の推薦記事を書いてくれたのだ。真矢は戸惑いながらも、タツコに礼を言いにいく。
 そんな折、タツコの夫が急死する。

<第47回>
 タツコの夫が飛行機事故で急死。アメリカの大富豪で、タツコの事業のパートナーだった彼の死により、タツコは窮地に陥る。
 その窮地を乗り切るため、千絵は吉祥寺店のオープンを主張。タツコはやむなく千絵の意見に従う。
 「はせがわ」では、佳美が辞めたいと言いだす。腱鞘炎になり、仕事ができないという。そして、和江と一緒に店を思い通りにしようとしたことを打ち明ける。
 真矢は玲子から、沢木が行方不明だと知らされる。ノイローゼ気味の沢木は、会社も辞めたと。
 勉は吉祥寺店のことで、タツコを呼び出す。真矢のことを心配したのだが、そこへ、偶然真矢がやってくる。

<第48回>
 勉がタツコと会っているのを見た真矢は、勉に裏切られた思いで悲しくなる。
 翌日、タツコの吉祥寺店がオープン。良平はそのスタッフの一人だが、「はせがわ」のことが気になる。
 その日、ミッチャンが「はせがわ」で働かせてほしいとやってくる。佳美から事情を聞いたという。真矢は喜ぶが、タツコの店の影響で、客はさっぱりだった。
 勉が珍しく店を休む。実家の父の看病に行っていたのだが、夜、勉が帰ってくるまで、真矢は心細くてたまらなかった。
 勉はタツコと知り合ったいきさつを真矢に説明する。
 そこへ、沢木が現れ、勉に嫉妬。勉への熱い思いがこみあげてきた真矢は、「好きです・・・」と。

<第49回>
 真矢のことで、勉と沢木の間に一悶着あった翌日、玲子が真矢を訪ねてくる。沢木は広島の実家へ帰ったといい、沢木を駄目にしたのは自分のせいだと涙ぐむ。真矢は沢木が立ち直ることを祈るしかない。
 晴子の遺品を整理していた真矢は、晴子の手紙から実の母親が生きていることを知る。真矢は勉に相談。勉は真矢が生まれた頃のことを調べ始める。
 良平が吉祥寺店に来ないかと真矢を誘いにくる。タツコは真矢のことを気にしているといい、タツコの窮状を知らせる。
 勉はタツコに会い、真矢の実の母親はタツコではないか、と問いかける。タツコは何も答えずに去っていく。

<第50回>
 生きているかもしれない生みの母のことが気になる真矢は、俊雄から真実を聞きだそうとする。
 が、俊雄は何も教えてくれない。
 一方、真矢の生みの母をつきとめた勉は、俊雄から口止めされる。
 「はせがわ」は客足がぱったり途絶え、真矢は焦る。和江とミッチャンも元気がない。
 起死回生の対策として、真矢はセットの無料サービスを実施。その企画があたって、店に客が来るようになる。
 真矢は実の母親についてタツコが何か知っているかもしれないと思い、タツコに会いにいく。
 が、タツコは何も知らないとつっぱねる。


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