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<第21回>
 両親の離婚に傷ついた由美を慰めるために、真矢は沢木の誘いを断る。沢木は玲子と食事に出かけ、別れぎわ玲子にキスされる。  それからまもなく、玲子が沢木のマンションに押しかけてくる。玲子はすぐに帰るが、沢木に気づかれないように、つけていたダイヤのピアスをソファの隅に突き刺していく。  真矢は晴子から、沢木のことが気になって仕事に集中できないのではないか、と注意される。  真矢は沢木にはっきり自分の気持ちを伝えようと会いにいく。  が、玲子が置いていったピアスを見つけ、愕然。沢木への愛は一人相撲だった、と泣きながら部屋を飛び出していく。

<第22回>
終業式。岩手の丈太郎の所へ行く決心をした吉見は、林間学校不参加の返事を青柳先生に出す。明日から夏休みでしばらく学校へ来なくてもいいと思うと、吉見は心からほっとする。
 謙一と千加は、岩手に行って環境が変われば、何かイジメの解決策が見つかるかもしれない、と期待を持つ。
 吉見から岩手行きの連絡を受けた直後、美保は楠田に呼び出される。明日からの金沢での取材に同行してほしいという。
 公私混同の嫌いな美保はきっぱりと断る。かわりに香が同行することに。
 翌日、吉見は岩手へ出発する。たまたま浩介も一緒に行くことになり、二人で丈太郎の住む寺に到着。

<第23回>
 花山は英男が持っていた万年筆のことを考えているうちに、あることを思い出し、ただちに静岡に向かう。花山に頼まれて、真矢も同行する。
 その間に、沢木が真矢を訪ねてくる。不在だとわかると、勉に伝言を頼む。「今晩、『ねね』で待っていると・・・」
 夕方、花山たちが帰ってくる。英男の本当の父親がわかったという。以前、花山が質店をしていた頃の従業員で、詐欺をして静岡の刑務所に入っていると。
 ショックを受ける英男を励ます真矢。英男は父親に面会に行くことにする。
 真矢はおめかしをして、「ねね」に行く。
 その頃、沢木は会社で高熱を出して倒れていた。

<第24回>
 高熱で倒れた沢木を、玲子が部屋まで連れて帰り、看病する。沢木は熱にうかされながら、真矢に電話してほしいと訴えるが、玲子は真矢とは連絡がとれないと嘘をつく。
 「ねね」で沢木をずっと待ち続けていた真矢は、あきらめて帰る。
 翌朝、熱の下がった沢木は、玲子が一晩中看病してくれたのを知り、驚く。玲子の瞳に光る涙を見た沢木は、思わず玲子を抱き寄せ、関係を持ってしまう。
 玲子が帰るのと入れ違いに、真矢が訪ねてくる。沢木が病気だったのを知った真矢は、夜、改めて見舞いにいくが、玲子が来ていて、沢木の世話は自分がするという。真矢への後ろめたさから、沢木はなす術もない。

<第25回>
 沢木の見舞いにいって玲子に追い返された真矢は、翌朝、もう一度沢木の部屋を訪ねる。
 すると、ドアの前で、玲子と鉢合わせ。玲子は、沢木と一夜を共にしたことを勝ち誇ったように告げる。
 真矢が泣いているのを見た勉は、沢木を追及し、殴りつける。真矢は沢木に玲子とのことを確かめる。沢木は関係を持ったことは認めるが、愛しているのは真矢だけだと訴える。
 年が明け、沢木が、もう一度やり直したい、と真矢に会いにくる。時間がかかるかもしれないが・・・と頷く真矢。
 アメリカへの一ヵ月の出張がきまった沢木は、真矢にプロポーズ。帰国後返事を聞かせてほしいという。

<第26回>
 由美が勉のところに泊まりにくる。由美は真矢にすっかりなつき、真矢も年の離れた妹のように由美をかわいがる。
 そんな二人の姿に胸をつかれた勉は、あまり由美にやさしくしないよう真矢に忠告する。思いがけなく厳しい勉の言葉に、真矢はショックを受ける。
 そのうえ、洋子から、洋子の新しい恋人と由美がうまくいっていないことを聞かされる。
 アメリカで大成功をおさめた美容師、タツコ・オブライエンが帰国。晴子の店の近くにタツコの店がオープンする噂が流れ、スタッフたちは動揺する。
 タツコの写真の載っている雑誌を見た晴子の顔が、さっと青ざめる。

<第27回>
 話題のタツコ・オブライエンが、真矢の通う美容学校に特別講師として招かれてくる。カットの授業のとき、タツコからじきじきに指導を受け、感激する真矢。
 一方、タツコも、誰よりも目を輝かせて鋏を使っていた真矢に注目する。
 美容室でタツコのことが話題にのぼるようになってから、晴子の様子がおかしい。スタッフたちは、同業者としてタツコに嫉妬しているのだ、と噂し合う。
 そんなとき、晴子が真矢に内緒で、義弟の俊雄に会いにいく。二人がこっそりつき合っているのではないかと疑った真矢は、晴子に問いただす。
 晴子は否定するが、真矢は晴子が何か隠している気がする。

<第28回>
 高級ヘア・サロンを売りものにするタツコの店が近くにオープンすることになり、スカウトマンも動き回っているという情報が流れる。
 花山が、スカウトマンらしい男と良平が話しているのを目撃。真矢はやきもきするが、晴子は悠然とかまえていた。
 そんなとき、タツコがこっそり美容室「はせがわ」をのぞきにくる。敵情偵察か、と色めきたつスタッフたち。
 良平はスカウトの話があったことを真矢に打ち明け、断るつもりだという。
 晴子はタツコのことで俊雄と話し合う。二人は昔からタツコのことを知っている様子だが、真矢には秘密にしていた。

<第29回>
 美容学校に二度目の講義にきたタツコから、真矢に思いがけない話がある。人を惹きつけるオーラを持っている真矢に目を止めたというタツコは、真矢の経歴を調べた上で、今度オープンする原宿店のマネージングディレクターになってほしいという。真矢は夢見心地だが、晴子には言いだせない。
 その夜、玲子と偶然会った真矢は、玲子の妊娠を知り、愕然とする。玲子は、妊娠を盾にして沢木に結婚を迫るつもりはないというが・・・。
 翌日、タツコから真矢に電話がかかってくる。真矢はまだ返事ができないが、タツコからの誘いを知った晴子は、「私の娘だと知って、あの人は・・・」と呆然とつぶやく。

<第30回>
 真矢はタツコのオフィスを訪ね、原宿店の話はもう少し考えさせてほしいと頼む。真矢の話から、真矢の母親が晴子だと知ったタツコは、衝撃を受ける。タツコは、自分がまだ美容師の卵だった頃、先輩として晴子に指導してもらったことを打ち明ける。
 その夜、タツコは突然、晴子の店がある吉祥寺での新店オープン計画を中止すると言いだす。秘書の千絵は、タツコと真矢の間に何かあったことを感じる。
 沢木が一時帰国。真矢は玲子のことをもっと真剣に考えてあげてほしい、と言って、プロポーズを断る。沢木は真矢が断ったのは勉のせいだと誤解する。
 翌日、晴子は意を決してタツコに会いにいく。


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