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<第31回>
 晴子はタツコのオフィスを訪ねるが、忙しいことを理由に会ってもらえなかった。「私の娘には手を出さないで」と、怒りの伝言を残していく晴子。
 沢木は玲子から妊娠を知らされ、愕然とする。玲子は子どもを産むと言い、だからといって、沢木を束縛するつもりはないと・・・。
 真矢は沢木を失った悲しみにじっと耐えていた。そんな真矢を見守る勉。
 翌日、晴子が不在のときに、千絵から晴子に電話がかかってくる。晴子への不信感を募らせた真矢は、タツコのことで何か隠していないか、と晴子に詰め寄る。
 晴子はいつになく感情的になり、タツコの会社へ行きたければ勝手に行けばいい、と真矢を突き放す。

<第32回>
 晴子とタツコの関係が気になる真矢は、叔父の俊雄に聞く。俊雄は、タツコは世話になった晴子を裏切って、美容室を滅茶苦茶にしたひどい女だ、と説明する。
 真矢は晴子に謝り、タツコの誘いははっきり断ると告げる。
 タツコが、ストップさせていた吉祥寺店計画を再び進めると言いだす。真矢のことはあきらめるつもりだったが、千絵は真矢以外の人材は考えられないと主張。
 玲子が、沢木がアメリカに戻ったことを真矢に告げにくる。沢木は妊娠を喜んでくれたと言い、結婚することになるだろうと・・・。
 良平が突然、姿を消す。
 そのうえ、和江もタツコにスカウトされたから店を辞めたいと言いだす。

<第33回>
 良平がいなくなり、和江も辞め、「はせがわ」は大ピンチになる。一人できりきり舞いしている晴子を、真矢はミッチャンとともに支える。
 そんなとき、真矢は就職雑誌を見ている和江の姿を見かける。スカウトの話は見栄だと察した真矢は、和江の気持ちを傷つけないように、戻ってきてほしいと訴える。
 一方、良平からは、自分の可能性を試すためにタツコの店に行く、という手紙が届く。
 真矢は千絵に呼び出され、タツコの店へ来るよう強く勧められる。晴子の気持ちを思いながらも、真矢の心は揺れる。
 その夜、晴子が過労で倒れる。

<第34回>
 意識不明で倒れた晴子は緊急入院。過労とストレスからくる脳出血だった。
 翌日から、「はせがわ」はしばらく休業することになる。それを知った和江はミッチャンと一緒に店をあける。
 和江は晴子を見舞い、スカウトの話は嘘だった、と謝る。そして、知り合いの美容師・佳苗にピンチヒッターとして店を手伝ってもらう。
 タツコから晴子に見舞いの花束が届く。が、晴子はその場で屑かごに捨てる。
 タツコは重大なトラブルが起きて、急きょアメリカへ戻る。
 検査の結果、真矢は晴子の血液型から自分の出生に疑問を抱く。

<第35回>
 血液型から自分の出生に疑問を持った真矢は、晴子に真実を確かめようとするが、いざとなると恐くて何も聞けなかった。
 一方、晴子も真矢が疑問を感じていることを知り、動揺する。
 晴子の脳の手術の日がくる。その朝、晴子は思いきって真矢に出生の秘密を打ち明ける。
 今から26年前・・・。夫の交通事故の知らせを受けて病院へ駆けつけると、夫はすでに亡くなり、一緒にいた夫の愛人は臨月のおなかを抱えていて、重傷を負いながらも真矢を出産。まもなく息を引きとったと・・・。
 真矢は血のつながらない自分を深い愛情を持って育ててくれた晴子に感謝しながら、手術の無事を祈る。

<第36回>
 晴子の手術は成功する。晴子は手術前に真矢に出生の秘密を打ち明けていたが、まだ一つ隠していたことがあった。俊雄は、今すべてを話す必要はない、と晴子を慰める。
 真矢は勉に、自分が父の愛人の子であることを打ち明ける。実の母は、晴子の店で見習いとして働いていたと・・・。晴子は自分のために人生を犠牲にしたのではないか、と真矢は苦しむ。
 アメリカでのトラブル処理に行っていたタツコが帰国。裁判がらみになるようだったが、タツコには乗りきる自信があった。
 ある夜、晴子は真矢に実の母親の名前をあかそうとする。
 が、真矢は聞きたくないと拒絶する。

<第37回>
 タツコが晴子の見舞いにくる。
 が、俊雄はにべもなく追い返す。タツコと話し合う必要性を感じた晴子は、俊雄にタツコと連絡をとってほしいと頼む。
 タツコが佳苗をこっそり呼び出す。佳苗から「はせがわ」の様子を聞きだしたタツコは、口止め料を支払う。
 俊雄からの連絡を受け、タツコが晴子に会いにくる。26年ぶりにタツコと再会した晴子は、真矢に出生の秘密を打ち明けたことを語り、実の母親は亡くなったことになっていると告げる。真矢に、産みの母は本当は生きていて、真矢は捨てられたのだ、とはとても話せないと・・・。タツコこそ真矢の実の母親だった。

<第38回>
 手術をしてから二週間後、晴子は無事退院する。晴子はすぐにでも店に復帰したいが、再発したら命とりになると医者から言われている真矢は、晴子の体を気づかう。
 洋子に叱られた由美がいなくなってしまう。心配になって捜しにでた真矢は、庭の隅で泣いている由美を見つける。真矢の家の子になりたい、とすがりつく由美を、真矢はその晩泊める。
 勉は洋子を非難し、由美をひきとりたいと言いだす。
 洋子は真矢に年下の彼との関係が難しいことをもらし、離婚したのは勉のせいだと蒸し返す。真矢は思わず勉を弁護するが、洋子から、勉のことを愛しているのではと言われ、どきりとする。

<第39回>
 翌日、由美は迎えにきた洋子と一緒に帰っていく。
 その二人の姿を見て、改めて母娘について考えさせられた晴子は、タツコに会いにいく。真矢の将来を思うと、タツコの会社で働いたほうがいいのではないかと考え直したのだ。
 が、良平が吉祥寺店のスタッフになると聞き、憤慨。タツコは、自分は過去を捨て、ビジネスに生きる女だと平然としていた。
 晴子はタツコに負けないためにも、「はせがわ」をしっかり守っていこうと闘志を燃やす。
 その夜、真矢は玲子から妊娠は嘘だ、と告げられる。玲子の沢木への凄まじい愛情を見せつけられた真矢は果して沢木とやり直せるのか、自信が持てない。

<第40回>
 四月、晴子は仕事に復帰し、真矢は美容学校の二年生に進級した。
 ある夜、真矢は良平に呼び出される。佳苗がタツコとこっそり会っているのを見かけたという。佳苗はタツコのスパイではないか、と良平は言うが、真矢は信じられない。
 そんな折、よく電話をしている佳苗の態度に、和江が不審を抱く。真矢は佳苗にタツコと知り合いなのか聞く。佳苗はタツコとは会ったこともないと答える。
 佳苗が無断欠勤。アパートを調べると、すでに引っ越した後だった。晴子は、タツコのことは気にせず、自分たちの仕事を頑張ろう、と皆に言い聞かせる。
 その晴子が、仕事中に再び倒れ・・・。。


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