第1回 2008年10月14日(火)放送 あらすじ

 その日、東城大学医学部付属病院の心臓血管外科では、バチスタ手術—拡張型心筋症を心臓移植ではなく、肥大した心臓を切り取り小さく作り直すことで治療する極めて難度の高い手術—が行われていた。執刀医の桐生(伊原剛志)を中心とする7人の「チーム・バチスタ」は、その手術で成功率100%を誇っていたが、ある時から3例立て続けに患者がオペ中に死亡する「術中死」が起きてしまう。
 同じ頃、心療内科特別愁訴外来の診察医・田口(伊藤淳史)は、患者の訴えに辛抱強く耳を傾けていた。そんな田口に、ベテラン看護師で病院の情報通・藤原(名取裕子)が、病院長が呼んでいると告げる。病院長の高階(林隆三)は田口に意外なことを申し出た。チーム・バチスタ一連の術中死の原因を探ってほしいというのだ。
 理由もわからず調査に乗り出し、次のバチスタ手術のミーティングに出席した田口は案の定、桐生に邪魔者扱いされる。チーム・バチスタのメンバーは桐生の他に麻酔科医の氷室(城田優)、第一助手の垣谷(鶴見辰吾)、第二助手で田口と同期の酒井(鈴木裕樹)、臨床工学技師の羽場(戸田昌宏)、病理医の鳴海(宮川大輔)、器械出しの直美(釈由美子)。以前、器械出しは星野という看護師が務めていたが、結婚退職して直美に替わったという。また病理医の鳴海は桐生の義理の弟で、密接な関係らしい。そんな中、直美は隙を見てそっと田口に「患者を殺したのは私」と謎の言葉を残す。
 一方、東城医大には橋から川に転落し運ばれてきた白鳥(仲村トオル)という男が、症状を勝手に自己診断したり、食事にケチをつけたりして看護師たちの手を焼かせていた。チーム・バチスタの次の手術対象は由紀子(朝加真由美)というやり手の社長。特別愁訴外来に送られて来た白鳥は、田口を「グッチー」と呼び、なぜか田口がチーム・バチスタを調査することも知っている。そして「生半可に関わると痛い目に遭う」と忠告する。
 由紀子のオペ前日、過去の資料に目を通した田口は、最初の失敗例と2番目との間に子供の成功例があることを知る。そんな時、由紀子が病室から姿を消した。慌てて探しに出た田口は、駐車場付近で由紀子が桐生といるところを発見。「今日中に行きたいところがある」と言う由紀子を、田口は桐生に強引に頼み込み、桐生の車で連れ出す。15年前に捨てた息子の写真を手に入れ、手術のお守りにしたいと言う由紀子だが、すれ違う息子の顔すら見ることができなかった。そんな由紀子に田口は、自分と桐生、そして由紀子のスリーショット写真を撮り、お守りとして渡す。
 そしてオペ当日。手術室に運ばれる由紀子は、田口にある頼みごとをする。桐生に手術室への入室を許可されなかった田口は観覧室に移動しオペを見守るが、なぜかそこに白鳥が、病院長の高階とともに来ていて…。

キャスト

田口公平 … 伊藤淳史
白鳥圭輔 … 仲村トオル
氷室貢一郎 … 城田 優
垣谷雄次 … 鶴見辰吾
酒井利樹 … 鈴木裕樹
羽場貴之 … 戸田昌宏
   ●
藤原真琴 … 名取裕子
   ●
高階権太 … 林 隆三
鳴海 涼 … 宮川大輔
大友直美 … 釈 由美子
桐生恭一 … 伊原剛志

スタッフ

■原作
 海堂 尊
 「チーム・バチスタの栄光」(宝島社)

■脚本
 後藤法子

■演出
 植田 尚

■プロデューサー
 豊福陽子(関西テレビ)
 遠田孝一(MMJ)
 八巻 薫(MMJ)

■音楽
 羽岡 佳
 妹尾 武

■制作
 関西テレビ
 メディアミックス・ジャパン

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