安宅家の人々
絶望の杖
山で事故があり、とっさに宗一を庇った譲二が左足に大怪我をする。病室で目を覚ました譲二は、隣のベッドで眠っている宗一の無事な姿を見て、ほっと胸をなでおろす。が、自分の左足がもう治らないことを知らされた瞬間、譲二は一転して恐ろしい形相になり、宗一を憎悪の目で睨みつける。
宗一は、譲二の足の障害が、自分を守るためにおきたと聞き、言葉を失う。譲二が久仁子に自分の看病をするよう指名してくる。久仁子が病室へ駆けつけると、ベッドはもぬけの殻だった。その頃、譲二は殺意を抱いて、寝ている宗一の喉元に松葉杖を突きつけ…。
宗一は、譲二の足の障害が、自分を守るためにおきたと聞き、言葉を失う。譲二が久仁子に自分の看病をするよう指名してくる。久仁子が病室へ駆けつけると、ベッドはもぬけの殻だった。その頃、譲二は殺意を抱いて、寝ている宗一の喉元に松葉杖を突きつけ…。