安宅家の人々
心の悪魔
宗一が雅子を愛しているのを知った瞬間から、久仁子の心に悪魔がすみつく。そんなとき、久仁子は宗一が約束のしるしとして雅子にキスするのを目撃する。かつて宗一と結婚の約束をしたときのキスを思い返す久仁子。波立つ心を抑えようとするが、恍惚の表情で雅子とのキスの感想を語る宗一に、暗い嫉妬がわいてくる。久仁子は宗一に抵抗しなかった雅子にも怒りの目を向ける。雅子をしっかり繋ぎとめておくよう譲二に警告する久仁子。
その夜、久仁子は気分転換と称して、雅子と譲二にホテルへ泊まってもらうよう勧める。雅子は喜ぶが、そこには宗一と雅子を引き裂く残酷な企みが…。
その夜、久仁子は気分転換と称して、雅子と譲二にホテルへ泊まってもらうよう勧める。雅子は喜ぶが、そこには宗一と雅子を引き裂く残酷な企みが…。