譲二の会社の倒産を知った久仁子は、雅子を励ますと、いくばくかのお金を手渡す。住む所に困っていながらも、楽観的にふるまう雅子に、久仁子は心配をぬぐいきれない。
　久仁子は宗一に譲二らが困っていることを告げ、経済的援助を提案する。すると、宗一は、2人もここに住めば楽しくなる、と言いだす。その深夜、雅子が突然、ホテルへ訪ねてくる。顔に殴られたような跡があり、久仁子にお金を返しにきたという。譲二と一緒にここへ来ないか、と思いきって雅子にきりだす久仁子。
　平成5年1月。譲二と雅子がホテルへ引っ越してくる。宗一は無邪気にはしゃぐが…。