安宅家の人々
出発点
譲二のクーデターで宗一を後継者にする夢が絶たれた宗右衛門の、行方がわからなくなる。宗右衛門は綾子との思い出の場所に行ったのではないか、と思いついた久仁子は、伊豆の安宅高原ホテルへ向かう。そこは今では閉鎖されていたが、宗右衛門夫妻にとっての出発点だった。
果たして、宗右衛門は高原ホテルにいて、自殺を図ろうとしていた。宗右衛門の悲しみが胸に伝わってきた久仁子は、宗一とともにこのホテルを再開させる決心をする。宗一もここでなら生きがいを見出せる、と希望を持つ久仁子。宗右衛門は宗一らと伊豆へ移ることを譲二に話し、譲二には社長としてホテルグループの経営を任せる。
果たして、宗右衛門は高原ホテルにいて、自殺を図ろうとしていた。宗右衛門の悲しみが胸に伝わってきた久仁子は、宗一とともにこのホテルを再開させる決心をする。宗一もここでなら生きがいを見出せる、と希望を持つ久仁子。宗右衛門は宗一らと伊豆へ移ることを譲二に話し、譲二には社長としてホテルグループの経営を任せる。