安宅家の人々
永遠の眠り
綾子が1枚の写真を握りしめて、静かに息を引きとる。死というものが理解できずに綾子を起こそうとする宗一の姿が、皆の涙を誘う。譲二も駆けつけ、綾子に本当の気持ちを伝えられなかったことを悔やむ。伊豆での葬儀を終え、一同が帰宅すると、佳恵が安宅家に乗り込んでいた。譲二を何としてでも後継者にしたい佳恵は、まるで女主人のようにふるまう。宗一を露骨に馬鹿にする佳恵に、安宅家の女主人は自分だ、と久仁子が対抗。毅然とした態度で、佳恵を追い返す。
その夜、母親を恋しがって泣く宗一に、久仁子は自分が母親がわりになると言い聞かせる。宗一は反発して、思いがけない人を母親と呼ぶ。
その夜、母親を恋しがって泣く宗一に、久仁子は自分が母親がわりになると言い聞かせる。宗一は反発して、思いがけない人を母親と呼ぶ。