嵐がくれたもの
父よ、母よ
校内で起きた泥棒騒ぎにまぎれ、恭平は節子に会うことなく東京へ。
節子は犯人の女性、香苗を連行するため、むしろに覆われた数多くの遺体が横たわる校庭を歩く途中で、手を繋ぎ合う大吉と静子を発見。「謝らなければならなかったのに、許して下さい」と節子は、遺体に縋り、号泣する。
一方、東京では恭平と順子が龍太郎と亜弓として宇田川家に迎えられた。だが、宇田川流のために、意にそぐわない結婚をする百合子だけは、無関心だった。
大吉と静子を失い、恭平と順子にも会えずにいた節子だが、未だ親が現れない赤ん坊の面倒を見ているときだけは気がまぎれるのだった。
節子は犯人の女性、香苗を連行するため、むしろに覆われた数多くの遺体が横たわる校庭を歩く途中で、手を繋ぎ合う大吉と静子を発見。「謝らなければならなかったのに、許して下さい」と節子は、遺体に縋り、号泣する。
一方、東京では恭平と順子が龍太郎と亜弓として宇田川家に迎えられた。だが、宇田川流のために、意にそぐわない結婚をする百合子だけは、無関心だった。
大吉と静子を失い、恭平と順子にも会えずにいた節子だが、未だ親が現れない赤ん坊の面倒を見ているときだけは気がまぎれるのだった。