借金の問題で暴力団員に暴力をふるわれ、顔をはらした節子が帰ってくる。順子はそんな節子を見て、いきなり柱に突進し、自らもこぶを作る。何でも自分と一緒になろうとする順子を、節子は抱きしめる。
　百合子は最近、龍太郎の様子がおかしいことを敏感に感じ取っていた。龍太郎の仕事ぶりから宗助もまた龍太郎の内面の変化を感じ取る。
　節子の辛い暮らしぶりに苦悩していた龍太郎は、夜の仕事だけでも辞めてもらおうと、街頭に立つ節子を訪ねる。節子が龍太郎に、「私が産んだ順子はどうなったの？」と尋ねると…。