第9回 2007年3月8日(木)放送 あらすじ

 田原一平(二宮和也)は、クリスマス・イブに坂下エリ(福田沙紀)と行く予定だったコンサートに中川時夫(横山裕)を行かせ、さらにそのことで傷ついたエリを時夫がなぐさめていたせいで2人の帰宅が遅くなり、坂下家で大問題となってしまった。坂下律子(岸本加世子)をはじめ坂下家の怒りを買ってしまった一平は、その晩、一睡もせずに策を練っていた。朝4時、隣で寝ている時夫を無理矢理起こし、「おそらく坂下家の誰もが口を利いてくれないが数日間で正月休みになるのでそれまで耐えろ」と言い聞かす。築地市場へ向かう車内で小宮竜次(梅宮辰夫)に時夫に非がないことを訴える一平。
 「坂下」に行くと専門業者による土地の測量が行われていた。「坂下」売却に向けての動きが始まったのだ。そして案の定、律子とエリは一平と口を利こうとしない。
 12月28日。年内最後の営業が終わり、翌日が早いという竜次を除いた一平、時夫、仲居たちが居酒屋で納会を行うが、話題はもっぱら「坂下」売却や「新・坂下」での雇用のことで持ちきり。お酒の勢いもあり仲居たちの本音が炸裂する。納会がお開きになり、一平は泥酔している澄子(森上千絵)を家に送り届けることになった。部屋に着いてなんとか澄子をベッドまで運んだ一平だが、その時、澄子が…。
 その帰り道、喫茶店「ルオー」に立ち寄った一平は『恋する男女のフランス語会話集』という本を目にする。聞けば忘れ物だというので、その本を借りることにした。そして「水商売の女性を年の瀬に1人にしちゃいけない」というルオー(久保隆徳)の助言を受け、一平は母・雪乃(高島礼子)の元へ向かった。雪乃は一平に好きな子がいると知り興味津々の様子で、紹介しなくてもいいから見せろとせがむ。元日に夢子(八千草薫)と、正月の習慣で神楽坂界隈にある七福神を祀った寺や神社を歩いて回る“新宿山の手七福神めぐり”をするので、一平も彼女と回れと言うのだ。雪乃は彼女が緊張しないように自分たちの存在は内緒でいいと話を一方的に進める。そんな雪乃に押し切られる形で唐沢ナオミ(黒木メイサ)に電話をした一平だったが、ナオミは意外にも快諾する。
 元日。一平とナオミは朝9時に毘沙門天で待ち合わせをして七福神めぐりをスタートした。行く先々で雪乃と夢子にすれ違い、しかも少しずつ大胆になってくる2人の尾行を振り切るように歩く一平。七福神めぐりを終えた一平とナオミは4日に鎌倉にフランス料理を食べに行く約束をして別れた。その直後、一平の携帯電話に雪乃から着信が入る。ひどく慌てた様子で、とにかく「坂下」に来て欲しいと告げて切れた電話にタクシーに飛び乗る一平だが…。

キャスト

田原一平 … 二宮和也

田原雪乃 … 高島礼子

中川時夫 … 横山 裕
唐沢ナオミ … 黒木メイサ
坂下エリ … 福田沙紀

澄子 … 森上千絵
松子 … 高橋史子
しのぶ … 黒瀬友美
玉子 … 森囿麻衣子
ルオー … 久保隆徳

加納善吉 … 河原さぶ
シャク半 … 松重 豊
      *
小宮竜次 … 梅宮辰夫
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坂下 保 … 高橋克実

坂下律子 … 岸本加世子

坂下夢子 … 八千草 薫

スタッフ

■脚本
 倉本 聰

■演出
 宮本理江子

■制作総指揮
 中村敏夫(フジクリエイティブコーポレーション)

■プロデュース
 若松央樹
 浅野澄美

■音楽
 森山良子
 島 健

■制作
 フジテレビ
 フジクリエイティブコーポレーション

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