第1回 2007年1月11日(木)放送 あらすじ

 早朝の静かな東京・神楽坂。田原一平(二宮和也)の運転する車に乗り込む小宮竜次(梅宮辰夫)と坂下保(高橋克実)。3人が向かったのは築地市場だ。喧騒の中、竜次が品を選び、保がノートに記入、一平が運ぶといった慣れた段取りで食材を仕入れていく3人。
 神楽坂にある老舗料亭「坂下」では、朝の仕込みが始まった。花板の竜次を中心に保と一平が黙々と手を動かす板場で、若女将の坂下律子(岸本加世子)が予約の変更と板前見習いが来ることを告げていると、大女将の坂下夢子(八千草薫)が顔を出す。時間になったら見習いを迎えに行くように頼む夢子に律子は地図を持たせてるから大丈夫だと一喝。現在、「坂下」の実権は律子が握っているのだ。しばらくすると一平の母であり近くでバー「ゆきの」を営む田原雪乃(高島礼子)がやってきた。あいさつだけすると早々に夢子の部屋へ向かった雪乃は、夢子に熊沢清次郎(小林桂樹)が倒れて病院に運ばれたことを耳打ちする。熊沢とは引退した今も政界の怪物といわれる大物で、夢子にとっても、「坂下」にとっても大切な人なだけに夢子は心配する。だが、夢子は律子には黙っているようにと雪乃に口止めするのだった。
 昼。「坂下」の松の間には神楽坂に住む長老たちが顔をつき合わせていた。建設会社が打ち出している高層マンション建設反対策を考える長老たちに、熊沢への口利きをお願いされる夢子だが言葉を濁す。
 昼の忙しさがひと段落し、コインランドリーで洗濯をしていた一平に、律子から見習いが迷子になったから迎えに行くようにと電話が入る。一平に案内され「坂下」にやって来た中川時夫(横山裕)は、その夜からさっそく皿洗いとして板場に入る。忙しさに圧倒されつつも、一平から律子と保の娘・エリ(福田沙紀)を紹介されると、そのかわいさに舞い上がるのんきな時夫。同じ頃、夢子に部屋に呼ばれた竜次は熊沢の病気について打ち明けられる。そこに熊沢が竜次に極秘で会いたいとの電話が入る。病院に向かった竜次は、熊沢からあるお願いをされる。
 翌日、雪乃から呼び出された一平は、「坂下」存続の危機を知らされ動揺する。そして、回避するために周囲には秘密で夢子とメールをやりとりするように頼まれ、雪乃に強引に携帯電話を奪われメールを送られてしまう。一平は仕方なく引き受けることに…。
 そんな一平だが、「坂下」の裏で出会ったフランス語をしゃべる美しい少女(黒木メイサ)に見惚れてしまい…。

キャスト

田原一平 … 二宮和也

田原雪乃 … 高島礼子

中川時夫 … 横山 裕
謎の少女 … 黒木メイサ
坂下エリ … 福田沙紀
       *
小宮竜次 … 梅宮辰夫
       *
熊沢清次郎… 小林桂樹(特別出演)
       *
坂下 保 … 高橋克実

坂下律子 … 岸本加世子

坂下夢子 … 八千草 薫

スタッフ

■脚本
 倉本 聰

■演出
 宮本理江子

■制作総指揮
 中村敏夫(フジクリエイティブコーポレーション)

■プロデュース
 若松央樹
 浅野澄美(フジクリエイティブコーポレーション)

■音楽
 森山良子
 島 健

■制作
 フジテレビ
 フジクリエイティブコーポレーション

バックナンバー