第10回 2007年3月15日(木)放送 あらすじ

 正月の三が日、田原一平(二宮和也)は “こわれて”入院した坂下夢子(八千草薫)と、付き添う坂下保(高橋克実)らに弁当を届けるために板場と病院の往復で過ごす。夢子は面会謝絶のため、届けた後は病院の庭で「恋する男女のフランス語会話集」を読みながら1日を過ごす一平。
 4日。一平はクリスマス・イブにナオミ(黒木メイサ)と約束した鎌倉のフレンチレストランに行くため鎌倉に向かった。ナオミが案内したのはホテルにあるフレンチレストランで、高級な雰囲気に動揺しているのを必死に隠す一平。聞けばナオミは父親とたまに来ているらしい。一平はナオミの父親は“ヤバイ人”じゃないかと話していた中川時夫(横山裕)の言葉を思い出しさりげなく職業を聞いてみると、なんと偶然後ろの席で食事をしているという。呼ぼうかと言うナオミに慌てて断る一平。ナオミは父親の職業は作家で、先日、一平が読んでいた「甃(いしだたみ)の町」を書いた津山冬彦(奥田瑛二)だという。驚いて固まってしまう一平。するとナオミに気付いた津山が2人の席までやってきて…。
 ナオミと別れ、帰る電車の中で呆然とする一平。「甃の町」が津山と母・雪乃(高島礼子)との実話だという噂が本当だとしたら、自分の父親は津山でナオミは異母兄妹になってしまうからだ。その夜、一睡もせずに再び「甃の町」を読み直す一平だったが津山やナオミのことが頭にちらつき内容がちっとも頭に入ってこない。翌日、喫茶店「ルオー」に行きルオー(久保隆徳)に「甃の町」を読み返してもらって登場人物の2人が“できてる”かを問うが結局答えは出ないままだった。夕方、弁当を作り夢子の病院へ行った一平は、夢子に雪乃と津山の関係を尋ねるが…。
 「坂下」の正月休みも終わりまたいつもの毎日が始まった。あれから何度かナオミからメールが届いていたが一平は返事ができないままだった。数日後、ナオミから“今夜10時、カナルカフェで待ってます”というメールが届いた。その夜、一平はある決心をしてバー「ゆき乃」に向かう。
 それから数日が過ぎた閉店後、一平は小宮竜次(梅宮辰夫)に誘われ近所にある人気の店「中条」に飲みに行く。店に行くと坂下律子(岸本加世子)とは犬猿の仲という名物女将の小夜子(加賀まり子)がやってきた。「中条」の板前の修二(浜田学)も現れ、竜次に「坂下」を辞めるならここに来て欲しいとお願いするが…。修二が下がると、小夜子は数日前に律子が「中条」を訪ねて来たと話し始め…。

キャスト

田原一平 … 二宮和也

田原雪乃 … 高島礼子

中川時夫 … 横山 裕
唐沢ナオミ … 黒木メイサ
坂下エリ … 福田沙紀

澄子 … 森上千絵
松子 … 高橋史子
しのぶ … 黒瀬友美
玉子 … 森囿麻衣子
ルオー … 久保隆徳
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小宮竜次 … 梅宮辰夫
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津山冬彦 … 奥田瑛二
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小夜子 … 加賀まり子(特別出演)
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坂下 保 … 高橋克実

坂下律子 … 岸本加世子

坂下夢子 … 八千草 薫

スタッフ

■脚本
 倉本 聰

■演出
 西浦正記

■制作総指揮
 中村敏夫(フジクリエイティブコーポレーション)

■プロデュース
 若松央樹
 浅野澄美(フジクリエイティブコーポレーション)

■音楽
 森山良子
 島 健

■制作
 フジテレビ
 フジクリエイティブコーポレーション

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