第5回 2007年2月8日(木)放送 あらすじ

 坂下夢子(八千草薫)の部屋でうつむきうなだれている田原一平(二宮和也)と、一平を取り囲んでいる坂下律子(岸本加世子)、保(高橋克実)、エリ(福田沙紀)、小宮竜次(梅宮辰夫)、シャク半(松重豊)。そもそも家出をした夢子を田原雪乃(高島礼子)がかくまい、夢子が一平に自分の部屋から現金とカードを取ってきて欲しいと頼んだことが事の発端で、部屋に忍び込んだもののエリに見つかってしまったのだ。
 夢子に頼まれての行動であることは釈明したものの、いつどうやって頼まれたのか、今どこにいるのかと激しい口調での質問には一切答えることなく沈黙を通す一平に律子がキレた。律子は「明日から店には来なくていい」と言い放ち、シャク半も一平に殴りかかる。仲裁に入った竜次は一平を控室へ連れ出すと、「坂下」の経営が苦しくなっていることや律子がそれを1人で背負っている状況を話して聞かせた。そのうえで夢子をかくまっているのは雪乃じゃないかと問う竜次に「雪乃ちゃんを責めないでください」とかばいながら静かにうなずく一平。
 一平が竜次に連れられバー「ゆき乃」に現れたことで、状況を察し観念した雪乃。二階では一平の帰りを待っていた夢子が入ってきた竜次の姿を見て驚くも、竜次に諭され帰宅することになった。二階から降りてきた夢子に唖然とする浮葉(木村多江)、ことえ(池津祥子)、中川時夫(横山裕)にここで見たことは内緒にするよう口止めすると竜次は一平を残して夢子と「坂下」へ戻って行った。
 夢子を隠し通した雪乃の度胸に感心している時夫とは反対に、激しく落ち込む一平はアパートに戻ると退職願を書いて時夫に託した。
 翌日、「坂下」に行かない一平はゆっくりと起き出し憂鬱な気持ちを抱えたまま神楽坂の街をぶらぶらと歩く。本屋で雪乃がモデルになっているとウワサの津山冬彦(奥田瑛二)の小説『甃(いしだたみ)の町』を買い「カナル・カフェ」へ行くが、そこにシャク半が現われ…。シャク半が帰り1人になった一平はレジ付近でもめている男女を目撃する。その女性がリンゴを落としたあの少女(黒木メイサ)だと気づくと、少女も一平に気づき駆け寄ってくると突然手を取り走りだした。男から逃げ切り日仏学院のカフェに入ると、少女は“唐沢ナオミ”と名乗り、フランス語を勉強中で今日はフランス語しか話さない日だと筆談を始める。一平は日本語、ナオミはフランス語と筆談という奇妙な会話をする2人。
 ナオミと別れ「ルオー」に行き、ひとりナオミとの再会の感激と楽しい未来を想像してニヤニヤしている一平。すると目の前にエリが現われた。退職願を出したという一平にエリは「坂下」に戻ろうと促すが…。

キャスト

田原一平 … 二宮和也

田原雪乃 … 高島礼子

中川時夫 … 横山 裕
唐沢ナオミ … 黒木メイサ
坂下エリ … 福田沙紀

浮葉 … 木村多江
ことえ … 池津祥子
シャク半 … 松重 豊
     *
小宮竜次 … 梅宮辰夫
     *
坂下 保 … 高橋克実

坂下律子 … 岸本加世子

坂下夢子 … 八千草 薫

スタッフ

■脚本
 倉本 聰

■演出
 宮本理江子

■制作総指揮
 中村敏夫(フジクリエイティブコーポレーション)

■プロデュース
 若松央樹
 浅野澄美

■音楽
 森山良子
 島 健

■制作
 フジテレビ
 フジクリエイティブコーポレーション

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