数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!
歌子の部屋
vol.17
1月の国内大会・四大陸選手権について
歌子先生に国内大会と四大陸選手権2017について伺ってきました。
韓国での思い出
■四大陸選手権が行われる韓国での思い出はありますか―

韓国のカンヌン(江陵)で四大陸選手権(2005年)が行われた時に(髙橋)大輔がシニアの大きな大会で初めて表彰台に乗った場所なので、思い出深い場所です。
■髙橋大輔さんは韓国で練習を行っていたこともあるんですよね―
はい、韓国で合宿していたこともあります。申(シン)先生という元々キム・ヨナ選手のコーチをされていた先生にお願いして、韓国の大学のリンクなどで申先生の生徒さんたちと一緒に練習をさせていただいていたこともあります。韓国はショートトラックが盛んですから、スケートリンクはたくさんあるんですよ。
(※ショートトラックとフィギュアスケートのリンクは基本的に60m×30mで同一)
■歌子先生の中での韓国のイメージは―
カンヌンでの四大陸選手権の時も、そのあとコヤン(高陽)で行われた四大陸選手権(2008年)の時も、韓国に大輔のファンがたくさんいて、皆さん「だいすけ~!」ってすごく熱い応援をしてくれて私はびっくりしたり、うれしかったりと、良い思い出になっています。
それとご飯がおいしいですよね。海外での大会となると、食に関して気を遣うところがありますが、韓国はご飯がおいしいのでそのあたりもうれしいですね。
欧州選手権について
■欧州選手権が終わりましたが、ご覧になられていかがでしたか―
男子ではハビエル・フェルナンデス選手が5連覇。本当にヨーロッパのフィギュアスケート界をリードしていると思いました。でも、怪我でエキシビションに出なかったと聞きました。心配ですね。世界選手権まで時間がありますので、一日も早い回復を願っています。あとは2位のマキシム・コフトゥン選手ですが、彼もよかったですね。今シーズン中々結果が出ていなかったので苦労したと思います。その中でパーソナルベストも更新しましたし、本人の中で自信にもなったのではないでしょうか。
■フェルナンデス選手の欧州選手権5連覇は史上2人目ということですが―
過去にチェコのオンドレイ・ネペラさんが5連覇しているんですよね。ネペラさんは現在のファンの皆さんには馴染みがないかもしれませんが、札幌オリンピック(1972年)で金メダルを獲得した選手なんですよ。コンパルソリーがすごく上手な選手でした。その頃に比べて今は競技自体も変わってきているので、比較にならないかもしれませんが、フェルナンデス選手の5連覇はやっぱりすごい記録ですね。彼は人間的にも本当に愛すべき人物なので、頑張って連覇の記録を伸ばしていってほしいです。
- 長光歌子(ながみつ うたこ)