教え子の三宅星南選手・島田高志郎選手について

歌三宅選手と島田選手はどんな性格の選手ですか？

長2人ともすごくまじめですね。2人は同じ学年で級も一緒で、すごく切磋琢磨していると思います。

歌タイプ的には似ていますか？

長どちらかというと、高志郎の方が飲み込みの早いタイプで、星南は頑張り屋さんって感じですね。でも星南の場合は、頑張りすぎて焦ってしまう所がありますね。

歌練習を始めたら、ずっとやっている感じですか？

長そうですね。星南の場合「跳びたい！」と思ったら、1時間でも2時間でもルッツの練習をやっているんですよ。だから私はよく「同じことをずっとやっていると身体のバランスも崩れてくるし、絶対ケガするよ。」って言って止めるんです。

歌そうなんですね。

長はい。その点高志郎の場合は、大きなケガをした経験がありますし、今はすごく慎重ですね。少しでもどこか痛くなったら、練習をやめることができるんです。

歌若いのに自分をわかっているんですね。

長それでも、2人とも負けず嫌いなところは人一倍あると思います。一昨年遥司君が海外の大会に出場したんですけど、その時全日本ノービス選手権で１位、２位になれば一緒に海外に行けるよって言ったんです。そうしたら2人とも本当に頑張って、1位と２位を獲りましたからね。

歌3人ともまじめで羨ましいですね。

長本当にまじめ一直線って感じですよね。私たちの選手の頃のことを考えると、もうちょっと手を抜いてもいいんじゃないかって思いますけど（笑）

歌2人はプライベートも仲良しですか？

長そうですね。リンクの上でもそうですけど、一緒にショーを観に行った時も、仲良くしていますね。お互い良いライバルだと思っている所はあると思いますけれど、普段は仲良しだと思います。

歌話は変わりますが、三宅選手のエキシビジョンの「マダガスカル」を選曲したのは長沢先生ですか？

長あれは本人が持ってきて、これでやりたいって言ったんですよ。

歌本当ですか！？初めて見た時、三宅選手がアフロヘアのかつらをかぶって、あの三枚目なダンスをするからビックリしました。

長若いうちに、色々なプログラムを踊れるようになって欲しいですよね。今季の高志郎のエキシビションは「野球」がテーマなんですけど、振付師の佐藤操先生が作ってくれたんです。操先生は佐藤洸彬選手の肉襦袢ボレロを作った方で、最初来たときは、「宇宙人になってみませんか」なんて言って、色んな曲を持ってきたんですよ（笑）

歌（髙橋）大輔の頃はそんなにショーがなかったんですよ。ショーに出してもらえるようになってからはショーナンバーも作りましたけど、今は本当に選手の皆さんが色んな違う色を出そうとしてくれているので、楽しみです。

長13歳や14歳の時からショーに出してもらえていることが幸せですよね。
でも、星南のマダガスカルは佐藤信夫先生に「よくやるね～」って言われましたね（笑）

歌大人になって自我が出てくると、難しいですからね。

長女性を意識しだしたら、やってくれないじゃないですか。だから今のうちに（笑）

歌それでも2人とも普段はおとなしそうなのに、リンクに上がるとガラっと変わりますよね。

長そうですね。星南の方は普段本当に恥ずかしがり屋ですね。でもアフロをかぶらせるとガラっと変わるんですよ。高志郎なんかは、試合やショーでお客さんが少ないと、「今日はお客さん少ないですねー」ってがっかりしたりしますよ。

三宅選手と島田選手の出会い

歌島田選手は、愛媛から小学生の時に岡山に来たんですよね。

長そうですね。当時私が教えていた岡山のリンクが夏に工事に入って、その時に高松のリンクに練習に行っていたんです。そこで高志郎に出会ったんですけど、彼は星南の練習を見ていて「あんなに上手になりたい」って思ったらしいんです。 それで高志郎の方から私のところに、「練習に行ってもいいですか？」って来たんです。それで「来るのはいいけれど愛媛からだと大変じゃない」って言ったら、夏休み開けに、すぐ岡山に引っ越してきたんですよ。私は責任重大だなって思いましたね。

歌私たちの合宿を八戸でした時に、島田選手は来てくれましたよね。

長そうです！あの時「髙橋大輔さんと一緒に練習したい」って言っていて、「髙橋大輔さんは参加しないかも」って言ったんですけど、どうしても行きたかったみたいです。それで、一緒に練習できてすごく感動してましたよ！

歌それなんですけど…。実は合宿に参加する予定はなかったんですよ。
でも「島田選手が一緒に練習するのを心から楽しみにしてるから1日でも2日でもいいから来て」って言ったら来たんです（笑）

長そうなんですか！？本当に良い人ですよね、彼は！

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