インタビュー

小泉さん役 早見あかりさん

  • 原作、台本を読んでどのように思いましたか?

    とにかく驚きました。これほどラーメンのことだけが綴られているストーリーは、今まで見たことも、触れたこともなかったので衝撃的でした(笑)。そして、すごくラーメンが食べたくなる作品だなと思いました。

  • 小泉さんを演じる難しさ、小泉さんならではの大変さはありますか?

    通常時のスンとした感じの役作りはそれほど苦労はありませんでしたが、ラーメンを食べる時の“美味しそう”に“ガツガツと”というのは難しいなと思いました。とても有名なお店で、みなさんお忙しい中で撮影にご協力いただいているので、お芝居をしつつそのラーメンの美味しさをきちんと伝えなければいけないプレッシャーもありました。実は、これまでラーメンをすすったことがなく、すすれなかったんです。豪快に麺をすするのが小泉さん流の食べ方ななので、事前にすごく練習をしました。

  • 練習の成果は発揮できていますか?

    おかげさまで無事にすすれるようになりました(笑)。しかも、撮影でかなりの量のラーメンを食べるので、それにつれてどんどんすすり方も上手になってきたなと思います。最初は本当に苦戦しました…。

  • ちなみに、これまではどのように食べていたんですか?

    れんげに麺を入れて口に運んで食べてました。やったことがないと、すするのって本当に難しいんですよ。一生懸命に吸うんですけど、入ってくるのは空気ばかりで肝心の麺が入ってこない。今でこそどんな量でもすすれるようになりましたが、最初の方は決まった量しかすすれないので、そこから始めて徐々に量を調整していった感じです。すすれるようになって感じたのは、これほどラーメンを美味しく食べたことはなかったなと。みんながラーメンをすすって食べるのには理由があったんだと、素敵なラーメンの食べ方を知ることができました(笑)。

  • ラーメンを食べるシーンで気をつけていること、意識していることはありますか?

    美味しさを伝えることが第一なんですが、それだけだと、小泉さんの勢いよく食べる描写がなくなってしまうので、その2つに重点をおいて食べるようにしています。

  • 早見さんはラーメンは好きですか?

    はい、好きです。ただ、小泉さんのように並んで食べるとか、各地に回るようなことはありませんでした。

  • ラーメンについて新しい発見はありましたか?

    本当にいろんな味があるんだということを初めて知りました。しょうゆ、みそ、塩、とんこつなどの他にも、トリュフのそば醤油、はまぐりからとった出汁、パインなど、本当にいろいろあって驚くばかりです。

  • 早見さんにとって、小泉さんにとってのラーメンのような存在のものはありますか?

    小泉さんのように徹底的に情報収集したり研究したりはありませんが、収拾癖があってネイルラッカー、化粧道具、リップクリームをめちゃくちゃ集めてます。周りの人からは「そんなにいらないでしょ」「使わないでしょ」と言われたりもしますが、そういうことじゃないんです!使うか使わないではなく、あることが大事なんです!!なので、そういう声はまったく気にせず集めてますね。

  • 力説が小泉さんっぽいですね(笑)。具体的にはどれほどの数が…。

    ネイルラッカーは130本ほどあります。ネイルが好き過ぎて、ジェルネイルの学校に行き、自分でできるようになりました。最近は部屋の“リップエリア”にリップが1本増えて15種類ほどに。毎日、気分によって使い分けてます。集めているだけじゃなくて、ちゃんと活用してるんですよ。

  • では、小泉さんがラーメンにかける情熱は理解できますか?

    そうですね。好きなものに徹底的にこだわる気持ちは共感します。とはいえ、小泉さんのラーメン愛は普通ではないですけど(笑)。

  • 小泉さんと友達になりたいと思いますか?

    近くにいたら「不思議な子だな。そっとしておこう」と思います(笑)。自分だけの世界ができている人なので、それを邪魔しちゃいけないなと、あえて近づくことはないと思います。

  • これからもラーメンを食べると思いますが、その意気込みをお願いします!

     美味しいお店をたくさん紹介するので、がっつりすすっていきたいと思います(笑)。見た人が「食べたい!」と思ってもらえるように頑張ります!