花にけだもの
タイトル

城戸の誘いを受け、官能小説の執筆を始めた木島だが、その出来は濡れ場の描写が5行で終わる始末。執筆の参考にと城戸が渡した官能小説の束から、「初めて官能小説の面白さに触れた気がした」と木島が手に取ったのは大御所・蒲生田郁夫の小説だった。数日後、城戸は上司から、その蒲生田郁夫の担当を命じられる。ガン療養中で次作が自分の遺作になると明言している蒲生田から原稿を取ってくれば、今よりも条件の良い同族出版社への転職もあると仄めかされた城戸は、蒲生田に自社を選んでもらう材料として「キジマリオを弟子にとりませんか?」と提案する。勝手に弟子入りを決めてきた城戸に木島は怒りをぶつけるが、どうしても獲りたい仕事だからと懇願され、城戸と共に蒲生田邸を訪れることに。「キジマリオ」を女性だと思い込んでいた蒲生田は、訪れた木島を見て「俺を騙しやがったな」と激昂し、二人を追い返そうとするが、木島はそんな蒲生田にも動じることなく「なんでもやらせていただきますので」と頭を下げる。そんな木島に、蒲生田が遺作の原稿を渡す条件として提案したのは“悪趣味”で“鬼畜”なある行為だった。

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