優しい時間
-#7 息子-

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昼になって、中里はカレーを食べ始めた。勇吉はミミ(高橋史子)に「ちょっと空ける」と言い残し車に乗った。行き先は「北時計」だった。

座ってコーヒーを飲みながら勇吉は「このカップはどこのですか」と朋子(余貴美子)に切り出した。「皆空窯」であることを知りつつ。言い澱む朋子。間を空けながら会話が進む。「拓郎に似た人間を見た気がしたんです」「アズちゃんが『タク』って呼びました」……。朋子は、もはや言い逃れが出来ぬと知った。「悪かったわね、余計なことして。あの子が哀れで」と朋子。陶芸の修行をしていることなどを白状するのだった。と、勇吉が梓と拓郎の関係を訝り始めた。「あいつは梓を引っ掛けたんでしょうか」

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