優しい時間
-#5 記憶-

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皆が帰った後の「森の時計」に音成の妻・春子(キムラ緑子)が顔を出した。春子は、気丈な態度で夫が世話になった礼を言うと、勇吉からの香典を返した。勇吉がカウンターに戻ると、めぐみが現れた。めぐみは、勇吉が、音成の借金の申し出を断ってしまったことへの償いとして香典をたくさん包んだことを見抜いていた。そして、梓に対する態度を悔やんでいることも…。「俺はもともと、お前の言うような冷たい人間でもなンでもない。そう見えるとしたら…」。勇吉がそう言いかけると、表で物音がした。勇吉が外に出ると、店の木道で梓が雪かきをしていた。梓は、勇吉に謝ると、もう一度この店に置いてほしい、と頼んだ…。

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