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今年もアナウンサーが「コエール」にむけオンラインでスピーチ指導!

[2021年6月22日更新分]

今年もアナウンサーが「コエール」にむけオンラインでスピーチ指導!

児童養護施設などで暮らす子どもたちの自立を支援する認定NPO法人ブリッジフォースマイルが主催するスピーチイベント「コエール」。虐待など様々な事情で親を頼れない若者が、自らの経験を語ることで広く理解をしてもらおうという取り組みです。2011年から2017年まで行われていた同団体主催のスピーチコンテスト「カナエール」が前身となっており、フジテレビのCSR活動の一環として2012年から出場者のスピーチ指導を続けています。今年も5月23日と6月5日に、スピーチをする9人の個別指導を4人のアナウンサーが行いました。

【指導にあたったアナウンサーの感想】

フジテレビ 奥寺健アナウンサからのメッセージ


発声・滑舌指導を行う奥寺アナ
今年もコエールの指導に関わらせていただきました。イルミネーターの皆様に会えて、本当に楽しかったです。
そして、一人一人のメッセージが本当に強く明確に伝わってきて、心が揺さぶられました。
コロナ、ということもあるからなのか、人と関わることのもつ力をいつも以上に感じます。
私自身、大きな力をいただくことができました。本番が、とても楽しみです。どうぞ頑張ってください。

フジテレビ 西岡孝洋アナウンサーからのメッセージ


今回初めて参加する西岡アナ(右上)
普段私は、スポーツ実況というスポーツの感動を「言葉」にして伝える仕事をしています。「言葉の力」を信じながらも、自分の力不足で思いを伝えられなくて落ち込むことも多々あります。そんな私に、今回、イルミネーターの皆さんの言葉は実に鋭く心に届きました。
自分の思いを自分の言葉で伝える。簡単に思えてこれほど難しいことはありません。それを彼らができるのは、その伝えたい言葉自体が持っているパワーに加えて、伝えたい思いがそこにあるからだと思います。

皆さんにアドバイスする前は、アナウンサーのテクニックのようなものはその思いの強さに駆逐され正直不要ではないかと思っていました。しかし、逆でした。伝えたいことがあるからこそ、どう伝わるかを一緒に考えよう。より専門的なアナウンステクニックの話もしながら、皆さんと一緒にあっという間に時間は過ぎていきました。

人は言葉によって時に傷つけられ、時に勇気をもらいます。今回、イルミネーターの皆さんの言葉が、たくさんの人々の大きな力になり心に灯りをともすきっかけとなることを、言葉の力を信じる一人として願ってやみません。

フジテレビ 佐々木恭子アナウンサーからのメッセージ


伝わるスピーチにするためアドバイスする佐々木アナ
イルミネーターの皆さん。
勇気をもって自分の体験と向き合い、言葉にしてくれて、心から「ありがとう!」を贈ります。

私たちは日々ニュースを通して、虐待やヤングケアラーの問題などを伝えています。もし皆さんのスピーチと出会っていなかったら、大きな塊としての「社会問題」に胸が痛むばかりで、どう自分ごとにしていいのか、途方に暮れていたかもしれません。

今は私の中に、伝えてくれた皆さんの存在が、いつも共にあります。「助けて」とサインが出したくても出せない気持ち、出しても見過ごしてしまった大人たちへの怒り、その一方で支えてくれた誰かとの出会い。人間は、文字通り「人の間」で生きていることを教わるのです。そして、どんなに支援の制度や仕組みが整ったとしても、関わる人が何とかそれを生かす知恵を出さなければ、不毛なものになってしまうということも。

皆さんのおかげで、私はどんな大人として生きたいか明確になりました。できない理由を並べ立てるより、実現するために行動したい。次世代の人の夢を挫かず、応援したい。そして、怖がらずにお節介したい。社会を作る大人の責任として。
塊としての「社会問題」が自分ごとになるために、まずは個人個人の「変えたい」想いがつながることが大きな一歩です。
みなさんの魂のこもった一言、一言が、たくさんのヒントをくれます。

どうぞ、ベストを尽くしてくださいね!

フジテレビ 梅津弥英子アナウンサーからのメッセージ


相手の気持ちにたって的確に指導する梅津アナ
「子どもが発する声なき声に気付いてください。」
あるイルミネーターがスピーチの中で投げかけてきた言葉です。フィードバックの際、あなたが思う“声なき声”についてより詳しく教えて欲しいと伝えたところ、こんな答えが返ってきました。

「死にたいくらいの気持ちを抱えている子どもでも、ちょっと見ただけでは、普通に見えるかもしれない。私がそうだったから。普通に見せるのに必死だった。だって自分は普通じゃない、可哀そうな存在なんだって気付いたら、消えちゃいたく(死にたく)なるから・・・」

虐待されている子どもが、それを悟られないように、普通に見せようと必死に生きているなんて。言葉の奥にある思いが、ずんっとこちらに迫ってくるようでした。

イルミネーターの経験は、一人一人違います。それぞれ複雑です。
自分が良い子じゃないから親が叩くんだ、自分は親に捨てられたから施設に入ったのだと、虐待の原因が自分の方にあると思う気持ち。どんなに叩かれても第三者に助けを求めるという発想が生まれない理由。想像したことがあるでしょうか?

何度も参加しているイベントですが、彼らのスピーチを聞くと、毎回新しい気付きがあります。私たちが知らないこと・想像できていないこと、そして私でもできるかもしれないことが必ずみつかります。

「子どもが発する声なき声に気付いてください。」
冒頭のこの言葉を投げかけてくれたイルミネーターには、最後まで、自分の言葉に置き換える努力をしてほしいとお願いしました。
イルミネーターそれぞれにしか言えない、心の叫びがあります。彼らにとって決して簡単なことではありませんが、具体的なケースで語られた時、私たちは想像することができます。自分にできることを考え、行動を変えることができます。
今回もまた、1人でもたくさんの人に届きますように。祈るように、本番の日、私も拝見しています。!

9人の心に響くスピーチ、7月3日の「コエール」本番は、ぜひ多くの方にご視聴いただけたらと思います。

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