11月14日 江東区立浅間堅川小学校で出前授業『あなせん』を実施
[2020年1月21日更新分]
フジテレビ 藤村さおりアナウンサーのリポート
久しぶりの『あなせん』。
しかも3年生4クラス156人と大所帯。気合が入ります。
…と言っても年々図太さが増し、楽しみしかありません。
学校を訪れてみると、明るく元気な担任の先生がお出迎えしてくれ、はじめから学校のカラーが弾けます。
そしてなんと校長先生に見覚えが…
以前、同じ江東区で行った『あなせん』の際にお世話になった校長先生が学校を移られ、5年ぶりの再会! 授業を始める前から気分が上がります。
わが子も今、小学4年とあって今回対象の3年生は去年通ってきたばかりの道。子どもたちの学習面・身体面・心の成長過程が少し想像できます。
どんなアプローチなら恥ずかしくなく楽しんで授業に参加してもらえるかな、なんて考えていたら先生の雰囲気そのまま!とても明るく、とてもお行儀のよいお友達ばかりで
3年生とは思えぬ落ち着きを持って、授業がスムーズに進んでいきます。
今回はスピーチの授業。
実は「スピーチ」を3年生で行うのは、たやすいことではありません。
相手にインタビューすることからはじめるのですが、中には途中でどんな質問をしたら良いのかわからずインタビューが止まってしまうチームも。
そりゃあそうです。
普段一緒にいて、ある程度よく知ったお友達に興味本位で一から根掘り葉掘り質問することは「新鮮な気持ちで知りたい!と思って聞く」を体現しなくてはならず、近いお友達だからこそ大変な作業なんです。
でも、「そんな時は“どんな?”や、“どうして?”から始まる質問を考えてみるといいかもね」と、ほんの少し提案しただけで氷が解けたようにスーッと質問が浮かんできて、最後、このチームは自信を持って大きな声で発表(スピーチ)までしてくれました。
素晴らしかったです。
今回はフジテレビから、美術局の杉山さんが同行してくれました。
テレビセット作りのあれこれを杉山さんの紹介を通して行なうことができ、子どもたちにとっては、さながら職業体験の意味合いにもなったようです。
全体的には、3年生とは思えないほど高度な質問が出て大変驚きました。
中でも素晴らしかったのが新人アナウンサーの研修でも教える
「相手から返ってきた答えを聞いて、そこの中から次の質問をしてみる“キャッチボール”をするとより深く話がきけるよー」
というちょっと上級者向けのアドバイスにトライしてくれたチーム。
これはちょっとハードルが高いと知りつつも提案してみましたが、果敢に挑んでくれた子もいて、あんな角度やこんな角度からたくさん質問をぶつけて、とても厚みと深みのある素晴らしいインタビューが行われていました。
ここまでできれば、スピーチの半分以上が終わったのも同然です。
さぁ、あとはスピーチ本番。
最初に練習をした発声・良い姿勢・滑舌でみんなに伝わるようにできるかな。
この日は、「将来の夢」「休日の過ごし方」「好きなスポーツ」などについてスピーチしてくれました。
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ペアで同じテーマになりがちな中、お互い違うテーマで発表してくれるチームもいて、「自分のやりたい!」を貫いてくれた熱意にナイストライ!と称賛の拍手を送りました。
新しいお申込みもとっても嬉しいけれど、以前出会った先生からのリピートのお申込みは何より嬉しいと思った今回の『あなせん』出前授業でした。
文:藤村さおり(フジテレビ アナウンサー)