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TOP2017年度 番組の連動トピックス特別番組:地球環境大賞2017~東大生100人דニッポンの未来”~
2017年度 番組との連動トピックス

特別番組:地球環境大賞2017~東大生100人דニッポンの未来”~

[2017年8月4日更新分]

福田淳一プロデューサー スペシャルコラム

(フジテレビ(関東ローカル)2017年6月17日10:45分~11:45)
(BSフジ6月24日15:00~16:00放送)

2月に「地球環境大賞2017」の制作プロデューサーの仕事を拝命して、制作会議を立て続けに開きましたが、正直何を番組構成の軸にすべきか、決まらないままひと月以上の時間が過ぎ去っていました。そんな重苦しい空気が漂い始めた4月の会議で、閉塞感を打開すべく、放送作家のN先生が、「東大生をうまく使おう」と提案してきました。
確かに、テレビのバラエティーは、東大生ブーム。
でも地球環境大賞を東大の研究機関が受賞しているわけでもなし、その場でもろ手を挙げて賛同、というわけにもいかず、このアイデアはいったん保留となりました。

一方私はというと、その1週間後に「地球環境大賞」とは何の関係もなく、世界最大の資産運用会社の女性キャリアたちと会うことになっていました。5人中3人が東大卒でした。我々の思惑を知ってか知らずか彼女たちは「私たち、見てくれだけじゃなくて、いろいろ意識高い系」オーラを出していました。
そして、私が「地球環境大賞」という番組のテーマ設定に悩んでいる話をしたとき、“東大卒”の一人がアメリカ勤務時代に直面した石油開発会社と環境保護団体との係争の話(まるで映画「ペリカン文書」そのもののような話でした)から、トランプ政権の環境政策への批判まで、熱く語ってくれました。

次の会議から、私はN先生の賛成派筆頭格になっていました。
東大生の「意識高い系」発言を拾おう。こうして「東大生100人が選ぶ地球環境を守る技術」という軸が生まれたのです。そしてインタビューで、「意識高い系」の意見が次々と上がりました。

中でも印象深かったのは、「環境について詳しく知らない人が多すぎる。このままでは、その先の改善につながっていかない」という声でした。
これこそ、この番組に与えられた使命だな、と感じた瞬間でした。


宮澤アナウンサー
番組では、宮澤アナウンサーが小学生への環境教育を実践する様子を取材しました。この結果、ある小学生は、自宅での無駄な電気をパトロールする役割を続けるようになりました。(電話線までひっこ抜いてたのはご愛嬌でしたが…)


微生物に「意識高い」久代アナウンサーは瀬戸内海の希少生物採取に向かい、
段ボールに「意識高い」森本アナウンサーは段ボールの最新事情を追いました。

久代アナウンサー 森本アナウンサー

スマホに「意識高い」渡辺アナウンサーは世界最小にして充電時間最短のアダプターを取材。ビールに「意識高い」榎並アナウンサーは、美味しいビールの注ぎ方を学びました…だけではなく日本初の省エネビール瓶も取材しました。

渡辺アナウンサー 榎並アナウンサー

なんでもいいんです。なんでもいいから、自分が「意識高い」と思えるジャンルの中に潜む環境問題を考える。その一人一人の意識が、環境問題に取り組む人々への関心を呼び、支え、新たな成果を生む原動力になるんだな。

番組制作最後の作業、仕上げのための録音スタジオで、ナレーションを担当した広中雅志さんの素敵な声を聴きながら、そんな思いを抱きました。

文:福田淳一(フジテレビ 情報制作局 情報企画開発センター)

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