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2015年度 番組との連動トピックス

特別番組:地球環境大賞2015 ~宇宙からの緊急メッセージ~

[2015年8月27日更新分]

岡 康治プロデューサー スペシャルコラム

(2015年6月20日 10:25~11:25放送)

突然ですが、みなさん、スペースシャトルで飲む水はどこから手に入れているかご存じですか?
ヒントは、温暖化の原因となるCO2を排出しない、今年、地球環境大賞を受賞したトヨタ自動車の「MIRAI」です。


2015年4月9日の授賞式の様子
地球環境大賞とは、温暖化などから地球環境を守る新たな技術開発や取り組みなどを行ってきた企業や団体を表彰する顕彰制度で、今年で24回目を迎えます。理念は、「産業の発展と地球環境との共生」で、これまでに240の企業や団体が受賞してきました。そうした技術などの優れている部分をわかりやすく紹介することが特別番組の狙いです。


この番組を担当するようになって6年。
今年は、思い切って地球から宇宙へ飛び出すことにしました。
宇宙から地球はどう見えているのか・・・
といっても、お金も時間も経験もありません・・
そこで、強力な助っ人にお手伝いをお願いしました。

宇宙のスペシャリスト・宇宙飛行士の山崎直子さんです。2010年スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗し、国際宇宙ステーションでの作業を行った山崎さん。宇宙に滞在中、地上400キロから見る地球は、真っ暗な宇宙の中で輝き、それ自体が美しく、生きているようだったといいます。
ただ、双眼鏡でよくみてみると、アマゾンの熱帯雨林が数キロ間隔で伐採されているなど、地球が傷ついていることもはっきりとわかったそうです。
宇宙から地球をその目で眺めた人は日本人ではたったの10人。貴重な体験を伺うことができました。

そして、そんな山崎さんにひとつお願いをしました。傷ついた地球をほうっておいて、このまま、CO2を排出し続けるとどうなってしまうのか?
身近なものを使った実験のお手伝いです。



パートナーは、地上から宇宙を見上げている、とくダネ!でおなじみ、天気の達人・天達武史気象予報士です。ペットボトルを地球、水を海に見立てます。天達さんが、そこへ缶に入ったCO2をめいっぱい注入。そして、そのペットボトルを山崎さんが全力でシェイクします。すると、ペットボトルはぺちゃんこにへこみます。

水(海)がCO2を吸収するからです。これがこれまでの地球です。ところが、そこにさらにCO2をいれ、山崎さんにふたたび振ってもらうと・・・ほとんどへこみませんでした。水(海)が限界に達し、もうペットボトル内(大気中)のCO2を吸収できなくなったのです。その結果、地球の温暖化がどんどん進んでいくのです・・

さらに、未来の地球の姿を天達さんがデータ化してくれました。2100年、夏のある日の天気予報です。このまま何も手を打たず、温暖化が進めば、なんと東京の最高気温が44℃に!そして、真夏日3か月ほど続くことになるというのです。この数字には、宇宙を体感した山崎さんもびっくり。今年の夏の異常な暑さを考えると、絵空事とは思えません・・・

山崎さんの言葉で印象に残っているものがあります。

「もっと地球の声に耳を傾けましょう」

私たちのひとりひとりの心がけと
科学技術の進歩が美しい地球を救うのです。


文:岡 康治(フジテレビ 情報制作局 情報企画部)

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