2026年度 支援国
東ティモール
2026年度 支援国
東ティモール
主な支援
主な支援(1)
保健
東ティモール全土で栄養不良の問題は根強く残っており、子どもたちの47パーセントが慢性的な栄養不良、8.6パーセントが急性栄養不良に陥っています。家庭の貧困が栄養不良の大きな原因となっている一方、不適切な食事の与え方や衛生習慣も、子どもの栄養状態に直接的な影響を及ぼしています。
医療体制の不足によって、子どもが健やかに成長するための基盤が十分に整っていません。 特に農村部では保健サービスへのアクセスが限られ、乳幼児の死亡率の高さや成長の遅れが課題となっています。
主な支援(2)
衛生
東ティモールは、きれいな飲み水の普及率が低く深刻な水の問題をかかえています。山間部地域では女性や子どもが片道1~2時間かけて毎日徒歩で小川まで水汲みに行っています。水質は飲料用に適さないのですが、他に容易に水が得られる場所はなく、衛生知識の不足から、住民はこの水を飲んでおり、下痢や感染症による死亡が深刻です。
また気候変動や乾期の水不足が農業に影響を与えており、特に女性農民は、水汲みや水やりの労働を担い、大きな負担を強いられています。
主な支援(3)
教育
東ティモールの教育プログラムには就学前教育と基礎教育の大きな二つの柱があります。この国では、1割程度の3~5歳の子どもたちしか就学前教育を受けることができていません。つまり、9割の子どもたちがいきなり小学校に通うことになります。特に東ティモールでは言語の壁もあります。学校ではポルトガル語とテトゥン語が公用語ですが、現地では30以上のローカル言語があり、どちらの言語も母国語にしない子どもたちにとっては、学校教育についていくだけの能力と社会性を身に着けられる就学前教育は、小学校に上がるための大切なステップになるのです。
物理的な課題も大きな問題です。教員や教室の数が足りず、多くの学校が午前・午後の二部制で運営されています。生徒は一日中学校に通うのではなく、半日だけの授業です。さらに、トイレや給水設備、机・椅子などのインフラも不足しています。
主な支援(4)
気候変動
東ティモールは、小島嶼開発途上国と同様に気候変動の影響を強く受ける国の一つで、特に水資源の不足、干ばつ、洪水、海面上昇などのリスクに直面しています。これらの問題が子どもの健康、栄養、教育に深刻な影響を与えています。
熱帯サバナ気候に属す東ティモールは、毎年12月から4月の雨期に洪水や土砂災害が多発します。近年は気候変動の影響もあり、サイクロンや局所的豪雨による洪水被害が増加しています。2021年4月、サイクロン「セロジャ」が同国を襲い、約30万人の人口を抱える首都ディリでは小河川や排水路の氾濫が発生。48人が死亡し、1万人以上が避難することを余儀なくされました。