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2.緊急援助から開発援助へ
2003年はユニセフの3ヵ年計画(2003〜205年)の初年度にあたります。同計画は緊急援助期から通常の開発援助への移行期間として位置付けられており、今後の中長期的な援助計画を始める上での基礎作り、中でも東ティモールの教育従事者に対する能力向上に力が注がれます。その中心は「小学校100校イニシアチブ」と呼ばれるプロジェクトで、その中で中核となる小学校が20校程選定され、それぞれの中核校を中心に4〜5校の「サテライト」小学校が束ねられます。それぞれの学校群には教員や政府教育担当官、地元のリーダーや両親から構成される学校委員会が設置され、教育環境や問題点の改善、解決に向けての主体的な取り組みが促進されます。中核校には、ユニセフの支援で新たな教育方法や教材、教具が導入されるとともに、教員の研修プログラムがあわせて実施されます。中核校で取り入れられた新たな知識・技能や教育方法は各「サテライト」校と共有され、東ティモール全体の教育の質的向上が図られます。また、教育行政の改善のため、教育省に「教育管理情報システム」導入するとともに、教科書、教材・教具の開発、教員養成プログラム実施に向けてユニセフは全面的な技術的サポートを行い、教育行政のエンパワーメントを行います。
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