第11回 2006年12月26日(火)放送 あらすじ

初雪の舞う最期の夜の奇跡

 本能寺海造(藤田まこと)の引退公演となる舞台「リア王」の最終日、福田桜子(川島海荷)と福田忠太(吉川史樹)の母親・福田まり子(戸田菜穂)が、ふたりを引き取りに劇場へやって来る。本能寺は、子供たちをまり子に託し、楽屋へと去って行く。
 最後の舞台の幕が上がり、王座に座るリア王の本能寺を、舞台の袖から烏山瞳美(松たか子)が見守る。その頃、劇場ロビーにいたまり子は、どこか寂しそうな桜子と忠太に、本能寺にきちんとお別れをしてくるように言う。それを聞いたふたりは、嬉しそうに舞台へと走っていく。
 やるせない思いを抱えた瞳美が本能寺の楽屋にいると、護(森山未來)が入って来て、このまま子供たちと別れたら後悔すると語りかける。しかし、瞳美は、「子供たちには、感謝している。今度は自分が子供たちの幸せを考えてあげなきゃ」と、強がるように言うのだった。すると、そこへ、「先生が!」と里奈(加藤ローサ)が慌てて走りこんできた。舞台の上で、本能寺が言葉を失い動かないのである。本能寺が見つめるのは剣に貼られている、家族で撮ったプリクラだ。一点に目を奪われ動かない本能寺を、観客たちも不審に思い始める。そのプリクラは、本能寺を励ますために子供たちが貼ったものだったのだ。本能寺の悲しみは止まず、ついには剣を抱きしめて、泣き崩れる。観客はざわめき出し、耐え切れなくなった本能寺は、袖へと戻ってしまうのだった…。

キャスト

烏山瞳美 … 松 たか子
      *
相川 護 … 森山未來
梓 里奈 … 加藤ローサ
福田桜子 … 川島海荷
福田忠太 … 吉川史樹
斉藤和子 … 濱田マリ
アントーニオ … 富岡晃一郎
山崎紀夫 … 前川泰之

柳沢光春 … 香川照之
      *
本能寺海造 … 藤田まこと

スタッフ

■原作・脚本
 君塚良一

■企画
 高井一郎(フジテレビ)

■プロデュース
 船津浩一

■演出
 若松節朗
 木下高男
 村谷嘉則

■音楽
 森 英治

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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