今、アメリカのミュージック・シーンで大活躍している日本ギタリストがいる。
山岸潤史。53才。

伝説のウエストロード・ブルース・バンドやソー・バッド・レビューなど、
日本のロック、ブルース・シーンで一時代を築いた山岸。ギター少年なら
誰もが必ず一度は憧れた、日本を代表するギター・ヒーローだ。

そんな彼は、1995年9月、ギター1本を手に単身アメリカに渡った。

それから10年。
今、山岸は、本場アメリカの音楽シーンで無くてなならない存在になった。

彼の活動の拠点は音楽の都、アメリカ南部、ニュー・オーリンズ。
ミュージシャン仲間からは「ジューン」のニック・ネームで呼ばれ、
いくつものバンドでギターを弾く。
数々のライブやレコーディングにひっぱりだこの状態だ。

山岸は、ここ数年発売されたニュー・オーリンズのアルバムのほとんどに参加している。
この事実が、彼が今アメリカで最もホットなギタリストであることを証明している。

マネージャーもいない。ローディーもいない。ギターや重いアンプも自分で運ぶ。
オフの日は、自分でゴハンを作る。料理は大好きだ。

「世界組TV」第6弾は、世界最大のお祭り“マルディ・グラ”に沸き立つ
ニュー・オーリンズで、日本人ギタリスト山岸潤史に丸々1週間密着ドキュメント。
数々のライブや仲間たちの証言、そしてミュージシャン山岸の日常。

本場アメリカで、ミュージシャンとして生きていくということは、どんなことなのか？
その答えを追う。