第3回 2004年4月27日(火)放送 あらすじ

#3 どん底

 ありとあらゆる汚い手を使って桃の木ジャガーズを勝利に導いた桐島(反町隆史)は、健気な姿に子供時代の純粋な気持ちを思い出していた。だが、メンバーの気持ちは一斉に桐島から離れていった。桐島の姿を見た途端、さっさと引き上げてしまう子供たちを見て呆然とする桐島に、みずき(長谷川京子)は「悪いことしたと思ったら、謝るしかないんじゃない」と言い放つ。
 桐島はメンバーの家を一軒一軒謝罪行脚した。しかし、誰も相手にしないどころか会ってもくれない。桐島と妻坂(八嶋智人)は、だんだん「龍苑」にいづらくなってきた。みずきだけは翔(川口翔平)に「ホームラン打たせてくれた人を簡単に嫌いになっていいの」と、土曜練習に行くことを勧めるのだった。
 土曜の練習にやって来たのは、翔と要だけだった。二人は練習を行ったが、終わると、ほかのメンバーから「裏切り者とは口をきかない」と仲間はずれを仄めかされる。桐島も「龍苑」に帰ると、みずきから「毎日ここにいるのなら、商店街のために働いてもらえないかと…」と話を持ちかけられた。それは「サイン会」であった。一度は断った桐島だったが、「僕らの今の立場を考えて下さいよ。人が集まれば大きな顔できるし」という妻坂の強い押しに、折れる桐島だった。
 翌日の日曜日すぐに「サイン会」が開かれた。ところが、全然客が来ない。自ら呼び込みを始める桐島を翔と要は物陰から悲しく見ている。それが終わって、翔と要だけの練習を始めようとした時、耕介(松川尚瑠輝)ら残りのメンバーが現れた。耕介はミットを桐島の前に投げ出し「僕たちは野球をやめます」と宣言して去って行くのだった。
 翌朝、スポーツ紙を見た伊佐山保(西村雅彦)や林次郎(田中浩正)は腰を抜かした。桐島が離婚され球団をクビになり破産して職もないと書かれ、妻坂も弁護士資格を剥奪されていることが暴露されていたのだ。「僕たちを騙してたわけ」と迫る桶川(堀内健)たちに桐島は「書いてある通りだ、クビにするか皆で決めてくれ」とまな板の鯉の気分で腹を括った。
 商店街の結論が出るまで桐島の監督業は翔と要だけを相手に続いた。と、練習中、要の父・生沢が車で迎えに来て走り去った。怪訝な表情の桐島にみずきが「離婚裁判が決着して、要君はお父さんが引き取るんだって」と教えた。桐島は我が身を振り返り声を失った。サッカーに鞍替えしようとしていたジャガーズナインも翔からその報告を受け、要がもう野球を出来ないだろうことを悲しんだ。
 桐島は、要が母・ミカ(芳本美代子)から生沢に引き取られるところだと聞き、ミカのマンションに駆け出した。ちょうど引越しの真っ最中。桐島は要をつかまえ「あんな試合をやらせて悪かった。野球はもっと面白いもんだ。ちゃんと教えてやりたかった」と謝る。怒り始める生沢を無視し、桐島は「俺も離婚して、息子は母親と生きることを選んだ。俺は子供に捨てられた。お前だって幸せを選ぶ権利がある」と要に訴え続けた。要とミカは抱き合ったが、生沢はそれを引き離しに掛かり、「酔っ払い相手に愛想を振りまくだけの女に子供が育てられるか。お前の養育費がいくら掛かっていると思っているんだ」と二人に暴言を吐くとその瞬間、桐島はある行動にでる。

キャスト

桐島 明(32)…反町隆史
伊佐山みずき(24)…長谷川京子
妻坂正義(32)…八嶋智人
桶川治虫(30)…堀内 健
林 次郎(41)…田口浩正
林 薫子(42)…犬山イヌコ
小野田 勲(41)…村松利史
小野田早苗(35)…大島さと子
篠田ミカ(31)…芳本美代子
葛木塔子(20)…市川由衣
伊佐山幸枝(37)…濱田マリ

伊佐山 翔(11)…川口翔平
林 耕介(12)…松川尚瑠輝
小野田淳平(12)…米谷真一
小野田健太郎(11)…川北純也
篠田 要(12)…高橋賢人
望月雅人(12)…川原一馬
黒羽拓真(12)…細山貴嶺
太田光樹(12)…内藤惟人
関 博文(11)…伊藤拓也
稲葉龍二(12)…村田将平

矢島咲子(32)…木村多江
矢島俊太郎(10)…片岡 涼

伊佐山 保(42)…西村雅彦

スタッフ

■原作・脚本
  福田 靖
■演出
  植田泰史
  河野圭太
■プロデューサー
  小椋久雄(共同テレビ)
  木村元子(共同テレビ)
■制作
  フジテレビ
  共同テレビ

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