第2回 2005年7月12日(火)放送 あらすじ

潜水士浮上せず

 タンカーからの救助に失敗した内田船長(田口主将)が遺体で発見された。仙崎大輔(伊藤英明)は、若い船員マハール(アベディーン)を先に救助した池澤真樹(仲村トオル)に疑問を持つ。まず、年長の内田船長から救助すべきではなかったのか?と。
 救助失敗は、本部でも問題視された。大輔の技量の問題ではないかというのだ。津田課長(益岡徹)は、勝田船長(夏八木勲)を呼びつけ事情を聴く。が、勝田は「ミスをしない新人はいない」と悠然。津田は、勝田の態度には上司としての立場がないと下川いわお(時任三郎)に愚痴る。その上で、今回の件でミスはなかったのかと尋ねる津田に、下川も「潜水士は人間。現場に100%を求めるならロボットでも使え」と答えた。
 『ながれ』に戻った下川は、池澤に話しかける。下川は、バディとして大輔とのコミュニケーションを図れと言うのだが、池澤は「もっと出来るバディを」と言い返す。すると、下川は池澤に「船長を助けるつもりで、わざと安心させなかったんだろう。だが、船長は力尽きた。そういうこともあるんだ。」と、突きつける。つまり、経験の浅い大輔とでは、パニックを起こしかけている船長を運ぶのは危険なため、池澤は若い船員を優先させた。だが、船長を見捨てる気持ちはなかったため、船長に緊張感を与え続けようとあえて安心させないような言葉をかけたのではないかと。池澤は答えなかったが、驚いたのは偶然2人の会話を聞いていた大輔だった。大輔は、池澤がマハールを連れて先に潜った後、船長を安心させるような言葉をかけていたのだ。
 自分が船長を…ショックを引きずったまま『オーシャンズ』に行った大輔に食欲はない。そこに、伊沢環菜(加藤あい)が偶然来ている。大輔と環菜が並んで座ると、光森千佳(佐藤仁美)がミュージカルのチケットを持って来て二人に渡す。「二人で行ってらっしゃい」という千佳の言葉に動揺する環菜に、怪訝な大輔。ミュージカルの上演日は日曜。大輔は日曜日のデートを環菜に断られていたことを思い出したのだ。環菜は、自分ではない別の男と約束していた…。大輔は、チケットを環菜に渡して立ち去る。
 翌朝、大輔は、池澤に向かって船長を殺したのは自分だと謝る。大輔が、船長に安心させる言葉を告げたと打ち明けると、池澤が大輔に掴みかかった。下川らに止められると、池澤は大輔をそのまま突き倒しその場を去る。
 大輔と池澤の確執は、補給長の岩松大悟(坂本あきら)も心配。2人のバディを解消した方が良いのではと進言する岩松に、勝田は世の中には失敗して潰れる人間と、強くなる人間の2種類があるが、大輔はまだ分からないと暗に様子を見ることを説く。そんな時『ながれ』船内にエマージェンシーコールが鳴り響いた。
 『ながれ』に緊急出航命令が下る。三崎沖に中国船籍の漂流船が発見されたのだ。漂流線の船底には亀裂が入り、沈没は時間の問題。次々と入る報告の中、大輔に極度の緊張が走る。すると、下川が声をかけて来た。タンカー事故の際、自分なら船長を先に助けたかもしれないと下川。そして、池澤に対して萎縮するなと諭す。大輔は、池澤のサポートではなく、同等のパートナー、バディなのだと…。

キャスト

仙崎大輔(26) … 伊藤英明
伊沢環菜(25) … 加藤あい
下川いわお(42) … 時任三郎
池澤真樹(38) … 仲村トオル
勝田孝太郎(55) … 夏八木勲(特別出演)
吉岡哲也(23) … 佐藤隆太

肥後大作(50) … 伊武雅刀
光森千佳(27) … 佐藤仁美
津田晋平(44) … 益岡 徹
池澤尚子(32) … 芳本美代子
大野里江子(38) … 奥貫 薫
冬柴康介(32) … 鈴木一真

三宅弘城、平山祐介、坂本真、坂本あきら、飯田基祐、臼田あさ美、一木有海 ほか

スタッフ

■原作
 「海猿」(小学館・ヤングサンデーコミックス)
 佐藤秀峰 ※原案・取材 小森陽一

■脚本
 福田 靖

■演出
 羽住英一郎(ROBOT)
 小林義則(共同テレビ)

■音楽
 佐藤直紀

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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