守谷に中絶手術を断られた弥生は、どんな事情でも合法的な手段で進めていく産婦人科医・柘植に手術を頼む。
　私の夢は、私の理想の男の子を産むこと。私が望まない人生は生きたくない、私の人生は私が決める─。
　弥生は夢子に中絶することを告げる。夢子は激怒し、弥生がいらないなら、自分に赤ん坊をくれ、とまでいうが…。
　お腹の大きくなった自分の姿や、夢子の非難の言葉から逃げるように、中絶の日を待つ弥生のもとを、天使の代理人・冬子が訪ねてくる。弥生のお腹の中で生きる命の重さについて訴える冬子だが、意志を固めた弥生は、耳を傾けない。
　手術の前日、弥生は亡き母のアパートに立ち寄る。
　すると、そこに夢子から手紙が届いていた。弥生の中に、手術を迷う心があることを信じて…。人が生まれてきた意味について、夢子は語りかける。