天使の代理人
待望の妊娠に喜んでいた有希恵(星野真里)だが、病院側のミスによって、同姓同名の佐藤雪絵(加賀美早紀)と間違えられて、中絶手術をされてしまう。せっかく授かった赤ん坊を殺され、夫・信吾(窪塚俊介)の胸で号泣する有希恵。天使の代理人として、雪絵に関わっていた冬子(市毛良枝)は、痛ましい出来事に心を痛める。赤ん坊の死を乗り越えられない有希恵は、毎日泣き暮らす。信吾の慰めの言葉も、傷ついた心には届かない。 自分をこんな目にあわせたのは、もう1人のサトウユキエだ─—、有希恵の中に、激しい憎しみと復讐心が燃え上がる。その頃、雪絵は「天使の代理人」の説得で、中絶を思い留まったものの、自分は本当に母親になれるのか─—と、不安に怯えていた。