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<第31回> <第32回> <第33回> <第34回> <第35回> <第36回> <第37回> <第38回> <第39回> <第40回><第31回>「愛の呪縛が解けない」
大海は正子が訪ねてきたことを龍一に話し、何を隠しているのか問い詰める。龍一は大海にそっくりな恋人の写真を見せ、彼女を事故で失った悲しい過去を語る。
大海は傷つき、「身代わりは嫌だ」と龍一に別れを告げる。大海は会社を休むほど落ちこむが、奈緒の励ましで元気をとり戻す。そして、龍一と顔を合わせても、平静さを装う。
奈緒は大海を「プレイボール」に連れていき、中原との仲がもとに戻るよう願う。
そんなとき、奈緒は悲しみに沈む龍一の姿を目撃。自分も愛する人を亡くした過去がある、と打ち明け始める。<第32回>「涙のエンゲージリング」
大海が龍一と別れて一ヵ月。奈緒や中原の温かい励ましで、大海の心の傷は癒えていく。
奈緒が龍一と泊まりがけで金沢へ取材に行く。その後、二人の仲が親密そうなので、大海はなんとなく気になる。
そんな折、大海が巻頭インタビューを任される。張りきる大海は、結婚後も仕事を続けると主張。一緒に店をやってくれると思っていた中原は、少しがっかりするが、大海の好きなようにしていいと譲歩する。
大海は中原との微妙な心のズレを感じるが、もう後戻りはできなかった・・・・・・。<第33回>「夢のような愛の時間」
大海は悩んだ末、仕事を辞め、中原の店を手伝う決心をする。
結婚式の日取りが来月に決まり、宮崎から中原の母芳江が上京してくる。芳江は中原たちが宮崎に戻ってくると思い込んでいるので大海は驚く。実は、中原に宮崎で少年野球チームの監督になってほしいという話があった。
そんなとき、大海は龍一から婚約者の律子を紹介され、動揺する。
結婚式が間近に迫ったある日、律子が大海を訪ねてくる。龍一が愛しているのは大海だといい、二人で幸せになってほしいと告げる。
その夜、自分の思いを隠しきれなくなった龍一は大海に愛を告白。大海も同じ気持ちで、二人は結ばれる。<第34回>「奪い去られた花嫁」
互いの愛を確かめあった大海と龍一だが、その夜の出来事は心の奥にしまってそれぞれの現実に戻っていく。
翌日、中原の店で、大海の送別会が開かれる。顔を見せない龍一への思いが募り、大海は途中で席を立つ。
奈緒は大海の様子が普通でないのに気づく。大海は龍一との一夜を奈緒に打ち明ける。
結婚式の日が来る。教会へ向かう大海に、「あなたは間違ってる」と叫ぶ奈緒。奈緒は龍一の家へ押しかけ、このままでは大海が傷つくと忠告する。
結婚式が始まった。牧師の誓いの言葉に大海がうなずこうとしたとき、龍一が飛びこんできて、大海を奪い去っていく。<第35回>「甘くて、苦い新婚生活」
大海は龍一と新しい人生を始めて五ヵ月がたった。同居している姑の正子は、孫の誕生を心待ちにしている。
ある日、妊娠の疑いを持った大海は、病院に検査に行く。が、妊娠ではなく、マタニティドレスを買ってまで喜んでいた正子はがっくりする。やがて、正子は大海に不妊治療を勧めだす。
正子との生活にストレスを感じる大海は、仕事に戻りたい、と龍一に愚痴をこぼす。
一方、奈緒は同僚の正人から愛を告白される。「好きな人がいる」と答える奈緒。<第36回>「親友を裏切った一夜」
正子と喧嘩して、家を飛び出した大海は、奈緒のもとへ泊まりにいく。
が、奈緒に諭され、上条家に戻る。正子は不機嫌だったが、大海の優しさに触れ、間もなく二人は仲直りする。
正人は奈緒のことが諦めきれず、龍一に相談する。
龍一は二人の仲をとりもとうと、奈緒に本心を聞く。奈緒は、「愛している人がいるが、ずっと片思いでいい・・・・・・」と答える。
龍一と飲んで泥酔した奈緒は、龍一に部屋まで送ってもらう。龍一への思いが押さえきれなくなった奈緒は、一度だけ抱いて欲しいと訴える。
その夜、龍一は家に帰らなかった・・・・・・。<第37回>「疑惑を呼ぶ無断外泊」
思いがけず関係を持ってしまった奈緒と龍一は、一夜だけの思い出として割りきることにする。
翌朝、無断外泊をした龍一に、大海は疑いの目を向ける。龍一は浮気をしているかも知れない、と奈緒に相談する。
奈緒は龍一によそよそしい態度をとり、正人と付き合い始める。龍一はそんな奈緒が気がかりで、胸中は複雑だ。
そんな時、大海がホームパーティーを開き、奈緒を招待する。奈緒は、龍一が不倫をするなんてあり得ない、と断言し、夫婦の仲を気にかける。大海は一瞬でも龍一を疑ったことを謝る。
それから2ヵ月後。奈緒に妊娠の兆候が・・・・・・。<第38回>「シングルマザーの決意」
奈緒が龍一の子を妊娠。龍一に打ち明けることが出来ずに、中絶の決意をする。
だが、手術の日。奈緒はいざとなると、手術を拒否。医者の手を振り切って、病院から逃げ出す。
奈緒は会社を辞め、横浜の実家に帰ることにする。心配した龍一が奈緒の部屋を訪れ、母子手帳を発見。自分の子だとわかり、ショックを受ける。
奈緒は編集長に辞表を出す。山崎は有能な奈緒を慰留する。
正人は奈緒との結婚を本気で考えていたが、奈緒から一方的に別れを告げられ苦しむ。
様子のおかしい龍一に、大海は再び不倫を疑い、奈緒に相談。奈緒の体調の変化に気づく。<第39回>「愛と友情の終わり」
大海に妊娠を知られた奈緒は、不倫を打ち明け、未婚の母になる決意を語る。大海は驚き、無謀だと反対する。
龍一は奈緒のことが放っておけず、再び奈緒の部屋を訪れ、今後のことを話し合う。責任を取りたい、という龍一に対して、自分一人で子どもを育てる、と主張する奈緒。
そこへ、大海がやって来て、二人の裏切りを知る。奈緒はどうしようもなく龍一に惹かれていった思いを告白して、嗚咽する。
傷ついた大海は家を出ていこうとする。正子は龍一を叱り、息子の方を家から追い出す。
龍一は奈緒のもとへ行き、奈緒と子どもを守りたいと抱きしめる。<第40回>「もとに戻れない2人」
龍一は子どもへの責任感から、奈緒と生きていくことを決め、奈緒の部屋に身を寄せる。奈緒は龍一の優しさがかえって辛くて、やはり子どもを処置する決心をする。
そこへ、離婚届を持った大海が来る。ショックを受けた奈緒は、流産してしまう。自責の念にかられる大海に、奈緒は、龍一の心にはいつも大海がいると語りかける。そして、龍一に、大海と一緒に帰ってほしいと訴える。
が、龍一は大海にかける言葉がみつからなくて、黙って去っていく。奈緒の部屋に戻った龍一は、大海の置いていった離婚届を見つける。