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<第11回>「新しい夢がほしい・・・」
 奈緒に借金を返済してもらった大海は、ゼロからスタートする気持ちで仕事に張りきる。次に考えた企画のテーマは、「女の友情」だ。
 奈緒の働く店に、以前勤めていた会社の部長・黒田と同僚の野口が、偶然客としてやってくる。黒田はホステスの奈緒を見下したように誘惑。見ていられなくなった大海は、黒田の頭に氷バケツをかぶせ、啖呵をきって追い返す。
 大海はこれを機に、ホステスを辞める。そして、奈緒にも、新しい夢を追いかけてほしいと訴える。
 翌日、野口が奈緒に会いにくる。奈緒の実力を認めている野口は、中途採用の口があるから、面接を受けてみないかときりだす。

<第12回>「再就職のチャンス」
 奈緒は野口の紹介で、会社の面接を受ける。それを知った大海は、二人の仲を勘繰る。奈緒は野口に妻子がいることを告げ、大海の誤解を解く。
 まもなく、奈緒の内定が決まる。感謝する奈緒に、野口は離婚したことを打ち明け、奈緒が好きだと告白する。
 奈緒の三十六回目の誕生日がくる。朝、野口から豪華なバラの花束が届き、その夜、野口が店に飲みにくる。野口は奈緒にダイヤの指輪を贈り、プロポーズ。奈緒の心は揺れる。
 その頃、大海は奈緒の誕生日を祝うため、部屋で用意をして待っていた。待ちぼうけをくわされて怒る大海。奈緒は野口からプロポーズされたことを告げる。

<第13回>「投げつけた婚約指輪」
 奈緒は野口からのプロポーズを承諾。大海は奈緒の幸せを願う一方、失恋したような淋しさにかられる。
 そんなある日、大海は街で、野口が妻子と楽しそうに歩いている姿を見かける。
 大海は奈緒にそれを知らせ、忠告。奈緒は信じられない思いで野口を問い詰めるが、果して野口は離婚していなかった。
 家族を捨ててまで奈緒と一緒になる気はない、と悪びれもせずに言う野口に、奈緒は逆上。贈られた指輪を投げつける。
 翌日、奈緒の店に性懲りもなく野口がやってくる。未練たらしい野口の顔に、奈緒は水割りを浴びせかけとりつく島もなく追い返す。
 そして、その場でホステスを辞める。

<第14回>「締切に間にあわない!」
 野口に裏切られた奈緒は彼から紹介された会社を断り、新しい職探しを始める。
 副編集長・典子が入院。かわって大海が、作家・馬場の原稿を取りにいく。
 大海は張りきって馬場の仕事場のホテルを訪ねるが、気難しい馬場は、担当者がかわっては仕事ができないと編集部に電話をかける。
 数日後、馬場が編集部に訪ねてくる。大海は原稿が仕上がったものと喜ぶが、馬場は、「スッキリしないと書けない」と言って、小遣いを要求してくる。
 大海は拒否。馬場は怒って行方をくらませてしまう。
 大海は編集長から怒鳴られる。ホテルに戻ってきた馬場をつかまえた大海は、馬場を「スッキリ」させるために、服を脱ぎ始める。

<第15回>「幸せへのジェラシー」
 馬場の望みを叶えるために服を脱ぎ始めた大海に、馬場は仰天。徹夜で原稿を書きあげる。
 保子が脳梗塞で入院。見舞いに駆けつけた奈緒は、保子を安心させるため、大海の出版社に就職が決まったと嘘をつく。
 一週間後、保子は退院する。
 典子が仕事に復帰。大海が馬場に気にいられていると聞き、憮然とする。
 保子が出版社に大海を訪ねてくる。大海は奈緒の嘘を知り胸が痛むが、隠しとおせなくて事実を打ち明ける。
 保子は奈緒に、家に帰ってくるよう勧める。
 それからまもなく、清掃員に変身した奈緒が、大海の職場に現れる。

<第16回>「子どもからのSOS」
 奈緒が大海の会社の清掃員に転職。大海は驚くが、不愉快な面接にうんざりした奈緒はさばさばした様子。
 ある日、編集部に、小学生の真由子が訪ねてくる。真由子は典子の娘で、離婚後父親のほうに引きとられていた。真由子は母親に何か話があるようだったが、仕事優先の典子は、ろくに相手もしない。
 見るに見かねた大海が事情を聞くと、真由子は初潮になり、ショックを受けていた。真由子の父親は再婚したが、真由子は新しい母とうまくいっていないらしい。
 日曜日、大海が用事で会社へ行くと、典子が一人で仕事をしていた。そこへ、真由子がいなくなった、と電話が・・・・・・。

<第17回>「ママの笑顔が1番好き」
「真由子が行方不明」の連絡を受けても、典子は仕事の手をやすめなかった。大海はあきれて、家に帰る。
 まもなく、奈緒が大海の部屋に来る。真由子も一緒だったので、大海は唖然。大海の留守に真由子が訪ねてきて、二人で遊びに出かけたという。
 典子が大海の部屋に駆けつけてくる。真由子を父親に引き渡すという典子に、大海らは反対。いじらしい真由子の言葉に胸をつかれた典子は、真由子を引きとることに決める。
「女の友情」をテーマにした大海の原稿は、典子から何度も書き直しを命じられる。嫌になった大海は仕事を投げ出すが、最新号に、大海が一番最初に書いた原稿が掲載される。

<第18回>「傷つけられたプライド」
 生まれて初めて自分の企画が実現した大海は、一人前の編集者として認められた喜びにひたる。
 その夜、大海が祝杯をあげている頃、奈緒は会社でまだ清掃の仕事をしていた。みどりの机の上に書きかけの原稿があるのを見つけた奈緒は、ふとしたいたずら心で、そのコメントを書き直す。
 が、翌日、それがもとで騒動になり、プライドを傷つけられたみどりは、奈緒に反感を持つ。
 次の日、山崎編集長が、机の上に置いておいた父親の形見の腕時計が紛失したとうろたえる。みどりは、一番最後に部屋にいた奈緒が盗んだのではないかと主張。奈緒は典子から追及される。

<第19回>「捨てられた連載原稿」
 奈緒はある証拠から、腕時計を隠したのはみどりだと確信。自分がうまく返しておくからといって、みどりから時計を取り戻す。
 翌日、奈緒は自分の不注意ということで、山崎に腕時計を返す。典子は納得せず、清掃会社に報告するという。いたたまれなくなったみどりは、奈緒を辞めさせるため自分が仕組んだ、と打ち明ける。
 いつも原稿の遅い馬場が珍しく早く、原稿を届けにくる。これから恋人とデートだ、とご機嫌だ。
 その日、大海は急遽、軽井沢まで原稿を取りにいく。出かける際あわてていた大海は、馬場の原稿を椅子の上に置いたままにするが、奈緒がごみと間違えて、それを捨ててしまう。

<第20回>「友は最大のライバル」
 馬場の原稿を捨ててしまった奈緒は、もう一度書き直してほしい、と頼みにいく。
 が、馬場は烈火のごとく怒る。切羽つまった奈緒は馬場の部屋から持ち出したメモを頼りに、自分で原稿を書きあげる。
 翌日、馬場がもう一度原稿を書いて届けてくれる。奈緒が書いた作品を読んだ馬場は、奈緒を編集員に推薦。奈緒は大海と同じ職場で働くことになる。
 一ヵ月後、大海は適齢期をテーマにした企画を任されるが、思うように書けない。心配した奈緒がかわりに原稿を書いて、提出。それを大海のものと誤解した山崎は、大海に巻頭企画を任せ、奈緒をアシスタントにする。


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