あらすじ
<第13回>

<第13回>
 いずみ(観月ありさ)と健太郎(藤木直人)がようやく仲直り、ホッとしたのも束の間、2人のアパートに再び健太郎の母・美鈴(秋川リサ)が戻ってきた。これまでの夫婦喧嘩のいきさつを聞いた美鈴は、全面的にいずみが悪い!と責める。それをいずみに聞かされた翔子(松下由樹)は、いつまでも腹を痛めた子は可愛いものと言ってきかせるのだった。
 そんな中、外科病棟大部屋の葛西(森一弥)の退院の日がきた。原田(坂本ちゃん)らにけしかけられ、これが最後のチャンス!とばかりに思い切ってひろみ(安達祐実)をデートに誘った葛西は、ひろみにOKの返事をもらうことに成功する。だが、こんなラブラブのひろみの一方で、永島(益岡徹)は、翔子とのことが修復も進展もしないままでいた。
 一方、医局では浜野(石原良純)が健太郎に、アメリカの病院から引き抜きの話しがあることをもったいぶって打ち明け、さらに優秀で若いドクターがいれば共に受け入れる準備があるのだと話していた。
 これはもちろん健太郎にその意思がありかどうかの打診。この話を聞いた美鈴はもちろん両手を挙げて大喜び。だが健太郎は、そうなるといずみが若葉会総合病院をやめなければならないことを気にかけていた。そして、このアメリカ行きの話は、2人が揃って招待されている健太郎の友人の結婚式でいずみと会って話し合ってみようということになっていたのだが・・・。その結婚式で、大学医学部時代の友人に「いまだに総合病院で下っぱのドクターとしてやっているのか?」「あいつは今度アメリカに行くらしいぜ」などと、さんざん同期の出世話を聞かされた健太郎は、思わず自分もアメリカ行きの話があると決まったことのように打ち明けてしまったのだ。これを知らされていなかったいずみは、勝手に大事なことを決めたと激怒した。しかもこの時、健太郎の昔の恋人だったらしい早苗(山本未来)から、健太郎は、昔は野心家だったのに変わってしまったと聞かされ呆然となる。そんな中、訪問看護科の新設に燃えていた翔子に思わぬ事態が突き付けられる。それは、先頃内科から外科病棟に移った患者の北沢(ルー大柴)から、待遇の不満を申し立てる手紙が院長に届けられたというのだ。しかも、いずみを名指しでひどいナースと書いてきたという。
 翔子は、新たなことに着手する前に、まず現状をきちんと整えるべきと指摘され、真っ先にいずみを責めた。せっかく苦労して進めてき訪問看護科の新設もこのままでは立ち消えになってしまう・・・と。
 いずみは、悩みはじめた。自分はただナースという仕事が好きでやっているけど、結果的にそれが先輩の足をひっぱり、健太郎にもやりたいことをさせてあげられないことになっている。目標も何もないままナースを続けていてもいいのだろうか・・・と。悩んだ末、いずみは健太郎に一緒アメリカに行くと約束、そして辞表を手に翔子のもとに向かうのだった。
 だがその時、若葉会総合病院に美鈴が急患として運ばれてきた。いずみと健太郎は美鈴の病室に駆け付けた。


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