番組紹介

モンスターペアレント(Monster parent)とは、学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返し、正常な学校運営を妨げる保護者を意味する和製英語である。
当然、正当な要求や苦情を訴える保護者は、ここに含まれない。

【内容】
モンスターペアレントたちは突然やってきます。


教師を教師と思わず、「あんたなんか教師失格だ!」、「教師をやめる確約書を書け!」、などと何時間も罵声を浴びせ続ける非常識な保護者。
こんなモンスターペアレントが一人でもいれば、その学校は崩壊してしまうと言われている。
そんな崩壊した教育の現場に、法曹界から一人の女性弁護士がやって来る。
敏腕弁護士といえども、初めて見るモンスターペアレントの衝撃に、彼女は驚き、混乱し、怒りさえ覚えた。
しかし、彼女は、さまざまな問題に遭遇していくうちに、こう思うようになる。
「これは、教育現場だけではなく、今の日本の問題なのだ」と。
これは、モンスターペアレントたちの無理難題な要求に翻弄される教育現場を舞台にした物語である。

【登場人物】
高村樹季 33歳 = 米倉涼子
M&Aなどの企業法務を専門とする女性弁護士。ウィルソン・城山法律事務所のパートナーとして活躍中に、ひょんなことから、S市の教育委員会からのモンスターペアレント対策の依頼を受けることになる。お金が大好きで交友関係は派手。容姿端麗だが、気性は荒い。子どもは嫌いというより、興味なし。仕事はできるが家事はできない。クールに見えて、実は、人情に厚い一面を持つ。

《S市教育委員会》
望月道夫 25歳 = 平岡祐太
 S市教育委員会職員で、樹季のアシスタント的存在。純粋でまじめな性格で、少しでも教育現場がよくなるよう日夜努力している。実は、弁護士志望で、今も司法試験のための勉強をしている。歯に衣着せない樹季に、当初は戸惑うが、やがて、彼女の人間性に魅せられていく。

三浦圭吾 35歳 = 佐々木蔵之介
 S市教育委員会、指導主事。樹季とは、教育理念において相容れないものを感じ、何かと敵対する存在。基本的に教育は学習者主権であり、生徒側に立つことが必要であるとの考えを持つ。モンスターペアレントという言葉が世間に広まることに反対の立場を貫いている。以前は教師であった。

小山和明 43歳 = 温水洋一
 S市教育委員会の職員で「学校と地域の交流」を担当する。普段はおとなしく目立たない存在で、皆から窓際扱いを受けている。教師時代に何か悲しい過去を持つ謎の男。

相原エリサ 24歳 = 大友みなみ
 S市教育委員会の事務員。教育問題などには一切興味がなく、ゴシップやファッション好きな女の子。樹季のことを妙に毛嫌いする。

田川龍之介 57歳 = 角野卓造
 S市教育委員会の教育長。同窓の城山弁護士を通じ、樹季を招いた張本人。樹季の前では、冗談を言ったり、茶化したりでつかみどころがない面を見せるが、実は“教育が国を作る”との強い信念を持っている根っからの教育人である。

《ウィルソン・城山法律事務所》

城山幸太郎 57歳 = 草刈正雄
 ウィルソン・城山法律事務所の創立者の一人であり、現在シニアパートナーの地位にある。弁護士として優秀なだけでなく、経営者としてのセンスも兼ね備え、現在、日本でトップクラスの法律事務所に育てあげた。樹季に対しては、特に目をかけており、ゆくゆくは自分の後継者と考えている。

加藤和臣 35歳 = 眞島秀和
 ウィルソン・城山法律事務所のパートナー。仕事では樹季の良きライバルであるが、やがて、価値観の違いが顕在化してくる。樹季に思いを寄せている。

園部愛理 26歳 = 堀 まゆみ
 弁護士で、樹季のアシスタント。樹季を目標として仕事に励む日々だが、チャンスがあれば、その座を奪おうと、密かに考えている油断ならない存在。

《その他》
時任昭雄 45歳 = 風見しんご
 教育委員会のメンバーが集うバー“CAVERN”のマスター。世界中を旅するのが趣味。一見ちゃらんぽらんに見えるが、その実、思いやりがあり、やがて樹季は彼に癒やされるようになる。
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出演者

高村樹季 … 米倉涼子

望月道夫 … 平岡祐太

三浦圭吾 … 佐々木蔵之介

小山和明 … 温水洋一

時任昭雄 … 風見しんご
加藤和臣 … 眞島秀和
園部愛理 … 堀 まゆみ
相原エリサ … 大友みなみ
      ・
城山幸太郎 … 草刈正雄(特別出演)

田川龍之介 … 角野卓造

スタッフ

■脚本
 荒井修子

■演出
 小林義則

■プロデューサー
 吉條英希(関西テレビ)
 岩田祐二(共同テレビ)

■音楽
 本間勇輔

楽曲紹介

■主題歌
 徳永英明
 「愛が哀しいから」(ユニバーサル シグマ)