契約結婚
孤独な新婚旅行
万砂子と信太郎は新婚旅行へ出かける。到着した温泉旅館で、信太郎は年配のカップル客、弥生と大山の姿に目を留める。二人は喧嘩を始め、弥生は一人で帰ってしまう。信太郎は万砂子に黙って弥生の後を追う。中野のスナックへ帰った弥生を、信太郎は訪ねる。自分が信一郎の息子であることを告げる信太郎。二十八年前、信一郎は弥生のために家族を捨てたのだった。十五年前に亡くなった信一郎を今でも愛しているという弥生の言葉に、信太郎はショックを受ける。翌日、万砂子のいる旅館に突然、陽平が訪ねてくる。万砂子は信太郎の不在を隠そうとするが、そこへ、信太郎が戻ってくる。