契約結婚
愛の取り引き
万砂子のドナーになれるのは、皮肉にも恵子だった。恵子はドナーを引き受ける条件として、万砂子と信太郎に、二人の愛を完全に捨てるよう要求する。万砂子は恵子に助けてもらうのを拒否。死んでもいいから、信太郎とやり直したい、と主張する。信太郎は、万砂子を愛しているから生きていてほしい、と万砂子を説得。万砂子は恵子の骨髄を受け入れる決心をする。二カ月後、骨髄移植のために恵子が入院する。勝ち誇ったような恵子に、万砂子は、移植後恵子の条件を破るかもしれない、と挑発的なことを言う。そして、ドナーになるか否か、最後の決断を恵子に委ねる。