ダンドリ。~Dance☆Drill~
ダンドリ。~Dance☆Drill~
2006年9月19日(火)放送終了

番組紹介

チアダンス。

 それは、チアリーディングのパフォーマンスの一種であり、さまざまなダンスの要素を組み込んだもの。アクロバティックな動きは禁止され、振り付けのセンス、表現力、そして何よりもチームの一体感が要求される。
 県立厚木高校ダンスドリル〈「ダンス訓練」を意味する〉部は、そのチアダンス部門で数々のトロフィーを勝ち取ってきた強豪校だが、2002年度入部組の場合は、状況が少し違っていた。
 ダンスドリル部にはいくつかの決まり事がある。最初の一年は基礎トレーニングに費やし、2年生になって初めて正式チーム「IMPISH(インピッシュ)」となる。2年生は全員レギュラー。補欠は一切作らない。そして、2年生の終わりには引退しなくてはならない。即ち厚木高校は、3年生を含む選抜メンバーで大会に臨む他校に比べ、もともと不利な条件下にある。その上、この学年の場合は、チアはおろかダンスの経験者も極めて少なく、ほとんど全員が初心者、とさらに分が悪い。案の定、彼女たちがIMPISHとして初めて出場した大会では、予選落ち。ダンスドリル部史上、最悪の成績だった。
 しかし、この惨敗を機に彼女たちは変わっていく。練習量を増やし、内容も工夫した。技術を高めるために、プロのダンサーの指導も仰いだ。ほかのすべてを後回しにして、猛練習に励んだ。その結果、迎えた11月の全国大会、生まれ変わったIMPISHは、前回より格段レベルアップしたパフォーマンスを見せつけ、念願の優勝を果たす。そして副賞として、何と、全米ダンス選手権への出場権を手に入れたのである。
 さまざまな思いを胸に、本場アメリカのステージに立った県立厚木高校IMPISHの面々。2分15秒の演技終了後、日本の少女たちはアメリカの観客を完全に魅了し、総合優勝という日本人として初の快挙を成し遂げたのだった───。

これは実際にあったエピソード。今回のドラマは、この実話からヒントを得、チアダンスという今後日本でますます注目されるであろう競技を題材にしたオリジナルストーリー。女の子たちの青春とありのままの日常を、「笑顔」と「ド根性」と「涙」でつづるハートウォーミング・コメディである!

 フジテレビの7月からの火曜9時の連続ドラマは、このエピソードをもとにした、18人の女の子たちによる、チアダンスを題材にしたオリジナルドラマ「ダンドリ。~Dance☆Drill~」お送りする。物語の舞台は、東京近郊にある市立さつき高校。このさつき高校に通う普通の女の子たちが、チアダンスに出会ったことで高校生最後の夏が変わっていく青春ドラマだ。制作にあたる森安彩プロデューサー(共同テレビ)は、「とにかく女の子の青春時代ならではの“ジタバタ感”をめいっぱい表現したいと考えています。18人の女の子たちが一緒に泣いたり笑ったりコケたり、理屈ではない思いや衝動で突っ走ったり……そんな彼女たちが見ている方にとっても“近い”存在になるとうれしいです。〔失敗したって、寄り道したっていいじゃないか。今やりたいと感じたことを、真っ直ぐにやってみよう!〕そんな“応援の精神(チア・スピリット)”を込めたドラマです」と企画意図を語る。

 気になるキャストだが、主人公で、さつき高校2年生の相川要(あいかわかなめ)役を演じるのは、今もっとも注目される若手女優ナンバーワンの呼び声高い榮倉奈々
 起用理由は「大人になる直前、高校三年生・18歳という時間を、素直な“無邪気さ”で表現できるのは彼女しかいないと思い、お願いしました。一途に前向きに突き進む主人公・要……等身大であり、そして新たな榮倉奈々さんの魅力をお届けできる作品になると思います」(談:森安プロデューサー)。今回、榮倉は初のドラマ主演であり、しかも連続ドラマの主演という大抜擢だ。チアダンスはもちろんのこと、ダンスにも初挑戦とのことで、4月4日から週5日を練習に費やし、また、メンバーそろって合宿にも二度参加(4/24~30、5/18~23)するなど練習にも大いに気合が入っている。
 そして、榮倉演じる要の親友であり、同じさつき高校に通う末吉双葉(すえよしふたば)役を演じるのは加藤ローサ。起用理由は「彼女に演じていただく“双葉”は主人公の親友であり、いつも見守っているという役どころ。加藤さん自身の『真っ直ぐさ』『内に秘めた果てしないパワー』が自然に表れてくるのを期待しています。榮倉さんと加藤さんの組み合わせは、この上なく爽やかで新鮮であり、何より同世代の共感を得るにふさわしい二人だと思います」(談:森安プロデューサー)。加藤ローサも、榮倉同様、チアダンスはもちろん、ダンスの挑戦も初で、猛練習を重ねている。

 さらに、要の担任教師で、チアダンス同好会の顧問、石橋渡(いしばしわたる)を演じるのは連続ドラマ出演は2年ぶりとなる国分太一。起用理由は「女子校生たちのかけがえのない時間を描くにあたり、しゃくし定規ではなく、一緒に成長していく先生役を作りたいと思い、キャスティングを考えた結果『朴訥とした少年っぽさ』『にじみ出てくる優しさ』を兼ねそなえた国分さんしかいないと、脚本家の横内さんと盛り上がり、結果出演していただけることになりました。国分さん演じる先生が、彼女たちの成長と共に、自分の人生を切り開いていくところも、このドラマの大きな見どころです」(談:森安プロデューサー)。なお、この石橋渡は、電車オタクという側面も持つキャラクターだ。

〈番組内容〉

高校生活、最後の夏───。
それは誰にとっても、キラキラした思い出がいっぱいに詰まった時。
2006年、7月。
18人の少女たちに、一生忘れられない夏がやってきた!!

 やりたいことが見つからず、ただただ平凡に毎日を過ごしていたり。飛び出して行きたい気持ちはあるのに、どうしていいか解らずにいたり。この物語の主人公たちは、そんなどこにでもいるような普通の女の子。しかし! そんなサエない彼女たちが「チアダンス」に出会った瞬間、全ては動き始めた! 最初は一度限りのお遊びのつもりだった。
 でも、いつの間にか、それは正真正銘、本物の「夢」に変わっていた──。

「どうでもいいコトなんてひとつもないっっ!!」
 女の子にとってはすべてが一大事!

 小さなことに一喜一憂。女の子の高校時代はまさしくそんな感じ。でも、だからこそ毎日が充実していて、深く思い出に残るもの。この物語に登場する女の子たちも、時には真剣に、時にはくだらないことで互いにぶつかり合い、ハードなトレーニングをともに乗り越えていきます。そして、必死になって一緒に泣いたり笑ったりする毎日の中で、かけがえのない仲間となっていきます。体育館で。教室で。通学路で。彼女たちなりに事件で山積みの毎日。そんな18歳の女の子ならではのドタバタな日々を、この上なくキュートに、ポップに、ユーモラスに描くのが、このドラマです。

「ダサくても、ウザくても、『夢』はやっぱり全力で追いかけたい!」
 今の時代、ちょっと熱心に何かをやろうとすれば、すぐまわりから暑苦しそうな目で見られてしまいがち……でも、逆の発想からすれば、こんなドライな時代の中で、夢を見つけられるなんてとてもステキなことではないだろうか。この物語の登場人物たちも、ほんの少し勇気を出すことによって、前向きに自分の気持ちに素直に生きられるようになっていきます。チアリーディングの精神で、積極的に夢に向かって走り出します。一人ではできなかったことも、仲間と手を取り合って、少しずつ達成していきます。
 「夢中になれる何かを見つけたい!」「自分らしく生きたい!」「自分の気持ちを堂々と伝えたい!」このドラマでは、当たり前のようで、実際には恥ずかしくて、なかなか素直に言えないそんな純粋な思いを、めいっぱい応援します!!

もちろん、チアダンスもホンモノ!
 ドラマに登場するチアダンスの演技は、『WATER BOYS』のシンクロや『SWING GIRLS』のビッグバンド演奏と同じく、厳しいトレーニングを経た役者たち自身によるもの。躍動感いっぱいに、この上なくリアルな少女たちの汗と涙をお届けします!

横内謙介、初の連続ドラマ!
 劇団扉座の主催者として、また「スーパー歌舞伎」で知られる横内謙介が、初めて連続テレビドラマの脚本に挑む。横内は、県立厚木高校の出身。扉座の公演を厚木で行うなど、今なお横内にとって厚木は身近な存在。
 今回のドラマは、IMPISHを生み出した厚木市に対し誰よりも造詣と愛情が深い横内謙介にしか描けない物語でしょう。「造られた」世界ではなく、ありのままの素朴な日常の1ページの中から人間ドラマを抽出していき、痛快なエンタテインメントに仕立てていく…そんな横内ならではの新鮮な感覚とリアリティある世界観に乞うご期待!

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楽曲紹介

■主題歌
 UVERworld
 「SHAMROCK」
 (gr8!records)