ファイアーボーイズ ~め組の大吾~

第6回 2004年2月10日(火)放送 あらすじ

#6 病院火災と家族愛

 大吾(山田孝之)は、山伏工業の救出劇で負ったケガも癒え、久しぶりに任務に戻った。すると、出張所には平(石黒賢)の息子・勇気(須賀健太)がいた。小学校の自由研究で、働く消防士を取り上げるのだという。親バカの平は、そんな勇気のことがかわいくて仕方がない、といった感じだ。
 その時、め組に出場指令が入った。勇気を乱暴に押しのけてポンプ車に飛び乗る平。幸い現場はボヤ程度で済み、大事には至らなかった。
 後処理の最中、大吾は平に不満をぶつけた。いくら出場とはいえ、平の行為は酷い、と思ったからだ。しかし平は、家族には普段からよく言い聞かせてあるから、と意に介さない。め組の面々が帰所すると、純(ミムラ)が大吾に駆け寄った。大吾の祖母・ハツ(花原照子)が救急車で市立病院に運び込まれたのだという。大吾は、所長の五味(鹿賀丈史)の許可を得ると、慌てて病院へと向かった。
 大吾が病院に到着すると、ハツはベッドの上でのんきにまんじゅうを食べていた。ハツは散歩中に転んでねんざしただけだったのだ。そんな大吾に興味を持ち、話しかけてきたのはハツと同じ病室の入院患者たちだ。大吾は、患者たちに乗せられて、現場での経験談を熱く語り、喝采を浴びていた。

 あくる日、大吾の元に平がやってきた。勤務がある自分の代わりに、誕生日を迎える勇気の相手をしてほしい、と大吾に頼む平。するとそこに、平の妻・美紗子(西牟田恵)から電話が入った。勇気が、川に釣りに行ったまま戻らない、というのだ。
 そこに、出場指令が入った。工場でのオイル漏れ事故だった。平は、「勇気のことは任せた」と美紗子に告げると、電話を切って直ちに出場した。
 現場に向かう車の中で、大吾は平に、家に戻るべきではないか、と進言する。しかし平はまったく耳を貸さないばかりか、家族も守れないような人間に他人を守ることが出来るのか、という大吾の言葉に怒り、襟首を掴んで彼を睨みつけた。
 オイル漏れ事故の危険排除を終えて出張所に戻った平は、すぐさま家に向かった。ちょうど交代の時間だった大吾やまひる(内山理名)もその後に続いた。     
 平たちが河原に着くと、警察や消防団がまだ捜索を続けていた。指揮をとっていたのは五味だった。五味の指示で、捜索隊とは別の場所を探しに行った大吾は、土管の中に隠れていた勇気を発見する。勇気は、寂しさのあまり、父親を困らせようとして家に帰らなかったのだ。その思いを知った大吾は、勇気のことを叱りつけた平にかみついた。
 そんな騒ぎの中、め組に出場指令が下った。現場は市立太田病院—ハツが入院している病院だった。

(注:ドラマ化にあたっては、原作のストーリーや登場人物の設定などに、アレンジを加えます)

キャスト

朝比奈大吾 … 山田孝之

園田まひる … 内山理名
近藤 純 … ミムラ
甘粕士郎 … 塚本高史
赤星みつる … 葛山信吾
植木彦助 … モロ師岡
万丈博士 … 温水洋一
高山俊介 … 江畑浩規

朝比奈ミキ … 小出早織
朝比奈都子 … 大島蓉子
朝比奈ハツ … 花原照子
  ○
落合静香 … 小西真奈美
  ○
平 勇気 … 須賀健太

平 美沙子 … 西牟田 恵
  ○
平 茂 … 石黒 賢
  ○
五味 一 … 鹿賀丈史

スタッフ

■原作
曽田正人
(小学館 少年サンデーコミックス「め組の大吾」)

■脚本
吉田智子

■演出
武内英樹
宮本理江子
七高 剛
成田 岳

■プロデュース
現王園佳正

■音楽
佐藤直紀

■制作
フジテレビ制作1部

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